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綾の割礼
綾の割礼
2ちゃんねるに連載されていた「割礼もの」なのですが、拾い損ねた人もいるでしょうから転載致します。
規約上、お金を取らない限り、○Cは無問題のようです。
綾の割礼
第一志望だった念願のK高校に合格した綾は、入学式までの3週間もの間、不安で不安でたまらなかった。K高校の入学式には校則で新入生全員が、厳しい試練を受けなければならないと規定されていた。
去年の暮れに、通称青少年健康健全育成法が国会を通過し、青少年の不純性交遊やオナニーを予防する目的で、中学卒業後に女子は全員、健康診断を受けた上で割礼を受けることが義務付けられたのだ。
これは、男子が小学校卒業時の包茎治療を義務付けた男児健康増進法につづく新たな青少年の健全な育成を目的とした法律である。どの程度の割礼を行うかは進学先の高校などの校則にもよるのだが綾の入学するK高校では完全な外性器の切除が義務づけられていた。
K高校では入学式が終り次第 順番に割礼の処置が一週間に渡って行われ、一週間後、入学した女子全員で小陰唇と陰核が股間に残っている者は一人もいなくなる。
綾は自室で割礼の説明文書を呆然と眺めていた紙切れから、目をそらせなかった。
紙切れからは3週間後に訪れる、逃げられない現実、あきらめるしかない現実が伝ってくる。それは、目を逸すという事さえ、綾にできなくしていた。まるで、重苦しく黒みがかった靄のなかに閉じ込められて、身も心もがんじがらめにされている様だった。
他の高校が選択できなかったわけではない。簡単な割礼、小陰唇の一部や陰核の包皮の切除など簡単な割礼ですむ高校も多かった。それでも、K高校を選択したことには訳があった。憧れのI先輩がK高校に進学していたからだ。綾はどうしてもI先輩と同じ高校にすすみたかったのだ。I先輩に対する想いはそれだけ強かった。
だが入学前3週間にしてやはり割礼は綾をとてつもなく複雑な気持にさせる。外性器がのこっているような女をきっとI先輩もきらいに違いない。それでいて綾の心には引き返せない、取り返しの付かない現実がおもくのしかかる。
できることならI先輩にやさしく性器を愛撫されたかった。自分には手のとどかないI先輩をおもって性器をさすることも多かった。I先輩に手がとどかないなら、せめてひっそりとでも、自分の心の中の先輩と愛し会いたい。そのとき性器にどうしても手が延びる。でもそれも出来なくなる…。
割礼が義務化されたのは綾が中学1年の時だった。だから綾の年の離れた姉も、綾の母親もそれを受けていない。綾の母親の世代には習慣としてもなかった。
綾の姉の時代はまだ義務になってはいなかったが、世間一般のの習慣として成人後に簡単な割礼をうけている。男の子の包茎の悩みとも似ていた。受けていないと淫乱だと思われる。そういう思いもからんで割礼を受けていたが、あくまでも簡単なもので本格的な割礼を受けるのは綾が家族で始めてだった。
少し上の世代ならしなくてもよかった儀式。K高校に入らなければ受けなくても良かった。性器にメスを入れられると言う言い様もない恐怖。周りの大人たちがまったくそれを受けていないという事実が、綾を自分だけが儀式をうけるという悲劇の主人公にも似た感情にさせていた。
綾の手は気付かぬうちに、クリトリスの愛撫を始めていた。耳元でI先輩が愛をささやく。先輩の手は綾のクリトリスをやさしく刺激して行く、綾の秘所は暖かい密で満たされ始めていた。
姉や、母親が当り前のように受けて来た、愛する人からの愛撫。自分には一生与えられることのない至福。割礼をうける、綾には愛しいI先輩と一つになることよりも、愛する人からのやさしい愛撫がなによりも憧れだった。
今、その願いがかなわない綾は無意識に、想像の中だけでも、------もう残された時間はあとわずかしかない--------その貴重な時間を、先輩との愛に費そうとしていた。
しかし、気が付けば自分はオナニーと言うこの時代もっとも変態的な、性非行に走っていることに気づく。罪悪感…。決して許されぬ事をしてしまった自諌。それは、先輩との本当の愛の交わりとは違うということを綾は心の痛みとなって、かなわぬ夢の現実を伝える。
綾は泣きだしていた。人昔前なら年頃の女の子に当り前の事とされていた自慰。愛する人との前戯、クリトリスの快感。しかし、それは変態とよばれる。清らかな乙女として生きて行きたいという思いと、愛する人への思いは、綾を語ることが出来ない程くるしい葛藤の渦へたたき込んでいた。
<入学式前日 >
明日は入学式だ。綾は割礼の証明書に必要事項を書き込んでいた。氏名、切除を受ける場所。K高校では小陰唇とクリトリスの切除が校則で定められているから、記入は極めて簡単だ。それ以上の割礼となると陰部を縫い合わせるファラオ式か、内性器まで切除してしまう割礼はしかない。だから証明書の3つの項目の一番上に、まるをつければ良いだけだ。
そして、
「私は、定節と正しい性交遊を近い守りとおす為の手術、また高校生としての自覚をもつための通過儀礼として、貴校の方針にしたがい、性器切除の手術・儀式を受けることに依存はありません。」
そう書かれた下に氏名を記入しなければならない。手が震えた。断頭台への階段を登ることを承諾するような気持だ。気絶しそうになる気持ちをおさえ、思いっきり生唾をの見込み目をつむってから承諾書をみつめる。
震える手で、署名をする綾は、ためらいと、不安を、わけのわからない決心でおし殺し、一瞬の決意の中、一気に名前を書き込んだ。考えられないくらいゆがんだ字を書き込んだあと、綾の顔は、しわくちゃにゆがんでいた。涙が今書き込んだ文字をにじませた。引き返せない。そんなことばが綾の頭の中をこだましていた。
<入学式 >
演壇から講堂全体に、入学生代表の答辞の声が響き渡っている。震える声が響き渡っている。綾と一緒に入学する女子の声だ。その声には独特の緊張感と不安が入り混じっていた。おそらく一週間以内に訪れるだろうそのときに対する不安が、高校生活という新しい世界への期待と不安と入り混り、より緊張を高めているのだろう。会場全体にうわ付いた雰囲気はない。嬉しさや憧れの高校生活への希望からくる明るい雰囲気はなく、重苦しい雰囲気が全てを支配していた。
割礼の通過儀礼としての役割は確実に果たされていた。不安との戦い、やがて苦痛との戦い。それを乗り越えることによって得られる、得させられる自覚。逃げられないことから逃げようとするのではなく、苦しくても受け入れる、受け入れさせられること、それは精神に対し過激なまでの刺激を与え、精神の奥ふかくに、人生の果てしなく暗い側面を教え込む。
甘えは許されない、今までは嫌なことは全て避けて通れた。危険、苦痛それらを誰かに与えることは社会にとって悪であり、その悪から誰かを守ることは正義だった。しかし、自分は、自分たちはまもなく、これ以上ないというくらいの不条理を受け入れなければ行けない。割礼。そこから逃げられないという事実が綾たち入学生女子に課せられた試練だった。まさに通過儀礼として割礼はその役目を確実に、だれひとり漏らすことなく果たしていたのだ。
<保健室 >
入学式が終り、講堂から教室へと向かう渡り廊下をすすむ綾の目に向かいの白い建物が見えた。去年の夏休み、体験入学会で案内されたことがある建物だ。教室意外の部屋、理科室、図書室、家庭科室、職員室、事務室などがある建物だ。
その建物の一階には不自然な出っぱりがあった。教室の2/3よりすこし大きいくらいの出っぱり。保健室の部分にそれはある。
今、保健室に向かって列になって歩いて行く女子生徒が見える。綾はそれを見た瞬間、はっと胸に付き刺さる刺があった。あの子たちは今から、割礼を受けるんだ…。そういう暗示が綾の頭の中を、そのとき占領した。
桜の花びらが散る、うららかな昼下がり、きっと一組のまえの方の出席番号の女子たちが割礼を受けようとして保健室に向かっている。それは、A組の女子だけではない、綾にも断頭台に向かう囚人の思いを抱かせた。
渡り廊下に敷かれたざら板と、校舎の片隅にたつ散りゆく桜。ようやく緑を取り戻し始めた芝生と、歌壇に咲くチューリップに群がる小さな蝶、そして 期待とよろこびに満ちたその風景に描かれた、初々しい女子生徒たち。
しかし、彼女たちが本当に今いる場所は、逃げ出すことの出来ない、暗い霧の中だった。唇を一文字に閉じ、頭をもたげて、まばたきもしない。そんな表情で綾は、前を進む生徒にとぼとぼとついていった。
<ホームルーム >
教室に入るとすぐホームルームが始った。担任の自己紹介、まだ20代半ばくらいの若手の女教師だった。この高校の女教師もみな割礼を受けている。生徒の模範になるため、最低でも生徒と同じくクリトリスと小陰唇をきらなければいけない。
彼女は快活な口ぶりで自己紹介をする。「桂谷美絵です。よろしくぅ」体育教師らしい彼女は、元気いっぱいという感じで自己紹介をすませると、クラス全員にも自己紹介をするよう促した。出席順に自己紹介が始まる。
いやらしい、にたにたを浮かべながら、精いっぱいかっこ付けて自己紹介する男子たち、その傍らうつむき加減、小さな声で自己紹介をする女子。今から行われる何かに対する思いが、性別の差となって現れていた。きっと男子は、かわいらしい女子生徒の、性器が切り刻まれ、苦痛の表情を浮かべながら耐えているところを想像して、興奮しているのだろう。
<篠>
綾の順番が回って来ようとしていた。綾の前の席、肩の真中くらいまである長い黒髪の女の子が自己紹介をしている。「神崎篠です。」 その声は他と少し違っていた。明るい雰囲気や、うわつきがないことはほかの女子ともおなじだったけども、何かためらいや、不安を感じない声だった。
神崎は自己紹介をつづける。「趣味はバイオリンとピアノ。家がキリスト教なのでよく教会にいきます。」お嬢様らしかった。
自己紹介の順番が回って来た綾は、しどろもどろになりながらも、名前、趣味、学校生活の目標とかを十人並に話し始めた。立ってみると、男子の目線の集中砲火を受ける。さらしものになっている。
いやらしさと、みじめさでいっぱいになる。机の上に涙が落ちた。それでも、なんとか自己紹介を終えて席に付くと、綾の前の女の子がハンカチを差し出していた。これをつかってね。そう言うように軽くうなずくと、綾にハンカチを手わたし、そっと前を向く。
眼鏡をかけていたけど、汚れをしらぬ可憐な美しさに、女の子なのに綾はどきりとした。男子もさることながら、女の子がより憧れる感じの子だ。綾は涙を拭くことや、今泣いていること、割礼のことも忘れ、目の前の少女の残像にしばらく見取れていた。
<プリント >
いつしか自己紹介は終り次の日程の説明も終りがけになっていた。担任の桂谷先生の声が教壇から聞こえる。「学校生活説明のオリエンテーションが明日おこなわれます…」驚きの、空白から戻った綾に、次の言葉が、忘れていた現実をつたえた。
「それから、割礼を受ける子いるよね。中学のときに、所定の部位を切っていない娘はうけることになってるよね。日程を説明します」目を見開く綾の耳に説明は容赦なく続く。
「A組の女子は式がおわってからすぐ、保健室に向かったんだけど、このクラスは明後日ね。土日は休みになっているから、金曜日までの5日の間に全入学生がうけます。あと、今から割礼の日にもってくるものと、説明のプリントをくばるから」そういって配られたプリントにはこう書かれていた。
1、前日の処置
(入学式当日に施術する生徒は保健室にて処置をします)
剃毛しておくこと
2、当日の日程
11:00〜 保健室に入り、健康検査
11:10〜 術前の浣腸。道尿管による排尿
11:30〜 施術開始
3、もちもの
体操服。割礼用ナプキン。割礼用パンツ。
<前日 >
綾は最近、家族や両親と話をしていない。割礼のことを聞かれるのが嫌だからだ。はずかしい。よけいみじめになる。ほっておいてほしい。明日がいよいよ割礼の日だ。綾は家に替えると部屋にこもったまま夜をまった。
学校で配られた割礼のためのセットがいま机のうえにある。男子生徒の目の前で配られた、おおきな透明の袋にはいったナプキン、パンツ、プリントには書いていないが、念のため前日からだしておいた方がいいと、大きな浣腸も付け加えられていた。
しばらくした日、行われることの重大さをまったく意識せず大声でこれでもかと明るく話しする同姓の教師、それを聞き股間をいままでの人生で一番の大きさに膨らませる色気ずいた男子、恥ずかしさと恐怖 不安 に打ちひしがれうつむく女子。
そして唯一、普段と変わらぬ平然さで冷静にうけとめる篠。そこにまともさとか、普通と言うものはなかった。全てが異様だった。あの光景を思い出していた。唯一の例外は篠だった。前を向き、普段どおりといった清楚な雰囲気で自然に話を聞いている。入学式以来、篠の雰囲気にはなにかしら独特のものがあった。
それでも篠は入学式から今日まで、綾の新しい、親友だった。彼女はおとなしく、上品で、まじめで、たぶん男子よりも女子のほうが憧れそうな美しさをたたえていて、ああいう黒髪を翠の黒髪っていうのかな、服なんかも流行のものじゃなく地味だけど上品な服がすごく似合いそうな子だ。だから、綾とはすこし違う世界の人間だった。
だが、成績が主体で地味な優等生主体のK校では、努力だけで無理に入った綾や、逆に成績は当り前によくても、育ちも振舞も服装も上品すぎる篠は浮いているそんざいだった。だから二人は友達になった。「私ね、中学校の2年の春に割礼をしているの…。」その言葉には綾にどきりとした衝撃をあたえた。
「オナニーとかもしていたんだけど熱心なクリスチャンの両親には許せないことだったし、自分にも許せないことだったから。あのころは、汚らわしい自分に凄くなやんで。それで割礼をしたの。」
回想 篠の割礼 (1)看護婦
今日は、割礼の日だ。篠にオナニーの癖がついたとき両親が受けたショックには酷いものがあった。信仰しているキリスト教ではオナニーは重罪だからだ。だが、今日で篠も救われる。悪魔の芽を摘んでしまえば篠を誘惑するものはなくなってしまうのだから。
病院の待合室。両親は不安げに娘の割礼がおわるのをまっていた。ちょうどその頃篠は丸裸になり看護婦による処置をうけている真最中だった。まず、施浣が行われる。術中に猛烈な痛みのため、失禁してしまう事が多いからだ。
白いベッドの上で体を震わせ恥ずかしさに目を閉じる篠。しかし、看護婦はそんな事にはまったく気にならないほどの事務的な動作で、シリンダーにグリセリン溶液を吸い取っている。グリセリンがシリンダーに満たされると、まず篠の肛門に潤滑剤が塗られた。
ぬめぬめとした冷たいローションの感覚に、姦淫な感情を必死でおさえていた篠も、おもわず、「ああっ」と声をあげてしまった。最近、オナニーの癖がついてしまったとは言え、同年代の少女たちから見れば遥かに性的な目覚めの遅い篠だ、無理もない…。
篠が感じてしまったと言う自分の事実に、オナニーの癖を重ね合わせますます恥ずかしくなってしまって、穴の中に入りたいと思っていたそのとき、看護婦は「さぁ大きく息を、ゆっくり、ゆっくり吐いてくださいね」といった。
何も知らない篠がふーぅ。と声をたてて息をした瞬間、冷たい嘴管が篠の肛門にゆっくりと入って来た。おもわず声をあげますます恥ずかしくなる篠。しかし看護婦は容赦しない。まもなく、生温い液体が篠の直腸にながれこんできた。直腸が内側にちじんで行くような感覚と肛門の力が抜ける感覚。それが篠をおそった。口をぱくぱくさせて堪える篠。だが、看護婦はやはり容赦しない。彼女に取っては、何千回も行う、行って来た処置の一つでしかないのだ。
必死で便意を堪える篠におかまいなしに看護婦は肛門プラグを挿入すると次の処置に入った。剃毛だ。手術までの時間を節約するため、我慢している時間にもさまざまな処置が行われる。少女にとって、恥ずかしさ窮まりない処置の数々だった。が、医者も看護婦も、まるで屠殺される牛や馬が生き物としてではなく、物として扱われ無感情にころされていくにも似て、単なる仕事の対象としてあつかわれている。
そのみじめさは、実は少女にも十分つたわっていて、今篠の心の中では、みじめさを恥ずかしさに加えられた猛烈な感情を、快感と思う心と、姦淫とおもう心が葛藤していてた。その葛藤を何と言うか篠は知らな かったが、実際にはSMで変態プレイに興じるマゾヒストと同じ快感であるに間違いない。
仰向けにされた篠に看護婦は少し足を開くように指示すると、石鹸の泡を篠の陰毛の上に塗って行く。その刷毛は今まで何人もの少女の股間に泡をぬりつけてきた。そして、剃刀で篠の下腹部は幼児のそれに変えられて行く。やがてそれが、絵画の股間、つまり股間には何も描かれていない絵画の様な股間に変えられることが何とも皮肉すぎる。下着が取られた後、最期に恥部をかくしてくれていた陰毛はいまから取り払われる。目を硬く閉じた篠の目には涙が滲んでいた。
<回想篠の割礼> (2)最期の刺激そして施術
手術台にのせられた少女は、最期の瞬間を迎えようとしている。すでに体の各部は固定された。皮のベルトで硬く固定するだけではなく、力を入れられない角度に間接は曲げられそして固定されている。分娩台の様な手術台に、手を万歳の恰好にされ、手の平を思いきり反らせ、足を大の字に開かれ、口には、さるぐつわ、陰毛はすべてなく、性器があらわになっている。
割礼の習慣が日本で馴染みのなかったころの人間にはそれは、変態マゾの変態行為にしか見えない。今までの処置で篠はもう十分に精神に打撃をうけ、さっきまでのように、快感とそれを恥ずかしむ心のかっとうもいつしか、虚しく終り、とろんとした目で放心している。
医者は看護婦に最期の恥辱の処置を行うよう看護婦に 指示した。性器の刺激と反応の検査。割礼が義務になってから、現場に義務づけられた検査だ。少女の性的発育を調査し、平均的発育の時期が早まっている場合、処置を行う時期は早められなければ行けない。そのためのデータを取るための調査。姦淫とは正反対の意味でおこなわれるその検査はしかし、少女たちにとってあまりに姦淫すぎる。
同性の看護婦の指が篠の割れ目をゆっくりと刺激し始めた。まず、小陰唇を細い指が刺激し始める。女というものがどこでかんじ、どういう刺激に弱いのか。それを知り尽くしている同性がそれを行う。
自分の恥ずかしい部分を同性に刺激される、人形のようになってしまった少女。放心していることを示す、力ないぼんやりしたその瞳にまた涙が溢れて出した。まるで、真棉でくすぐられている様なその刺激は、死への抵抗をあきらめ、真棉で首を締められているような気持にさせる。
しかし、ゆっくりと、確実に丹念に刺激される。曲線的なその動きはやがてクリトリスの刺激をはじめた。もちろん、看護婦にも既に性器はない。クリスチャンでもなんでもない看護婦には失った性器に対するあこがれが充満している。
職業的な事務的表情の裏腹、その目には篠にもわかるくらいの性的な執着が現れ始めた。看護婦として、浣腸や剃毛にいくらなれても、やはりこの検査だけは慣れるものではない貞節を重んじる少女の股間は、陰惨な看護婦の性のおもちゃと化していた。
クリトリスへの刺激は小陰唇への刺激の比にはならない。クリトリスを触られた瞬間、いままでの刺激からぐっとくるような刺激に変換される。男ではなかなか、こうも刺激にメリハリをつけられないものだが、失った性器への執着に燃える女はどんなことでもやってのける。
もう、あきらめた篠は、口ではだせない喘ぎ声を鼻で出していた。荒い、ときどき、ぶぅとか、ぶふーぅとかおかしな音を立てる。首を左右にふりこの様にふる。そして、恥部は、ぬめぬめとした液体でみたされ大洪水になってしまっている。
「もういいだろう。すこし発育が早いようだな。検査は終った。はじめるぞ。」それは、性的な快感をかなり感じていると、客観的に宣告された瞬間だった。淫乱だと・・・。
クリトリスと小陰唇への割礼と行ってもさまざまな方法がある。陰唇を専用の器具で切除する方法もあるし、メスで行う場合も有る。熟練した医師ならばメスでおこなうのが普通だ。このばあい器具で行うように一瞬ではおわらない。ゆっくりとメスが切り刻んで行く。
篠の医者はメスでやるタイプだ。露わになった股間にメスが近づいていくのが篠の目にうつった。さっきまで恥態をさらした原因は取り去られる。その思いが唯一、篠が耐えなければならない苦痛を和らげる。
ゆっくりと小陰唇にメスが入って行った。篠は左右に頭をふり顔をしかめる。歯を食い縛ろうとしても弾力のあるゴムのサルグツワのせいで出来ない。体はどこにも力がはいらずふんばれない。だから首だけが左右に、ぶんぶん、首ふり人形のように動く。ピンセットで小陰唇は捕まれメスがそれをますます切りきざむ。
今度は篠は頭を前後ろにうごかしだす。頭の後ろに付けられているクッションにそれがあたり、ぱすぱすという奇妙な音をたてる。目はかっと見開き、貞節なクリスチャンの少女の面影はもうどこにも無かった。
気がつくと篠は、白い部屋に寝かされていた。股間がズキズキと痛む。天井までの空気が霧のように霞むのに、証明の光だけがなぜか輝いている。「自分はあの手術を受けたんだ」そう彼女は思い出した。痛みを堪えながらゆっくりと体を起こすし、薄いシーツをめくりあげると下以外は全部裸で、その下には分厚いまるでオムツのようなショーツが履かされていて、中央の部分が赤く滲んでいた。そのショーツの真中から透明な、すこし肌色がかったチューブが伸びていて、その先には透明なビニールかなにかで出来た袋がつながれていて、その中には黄色みを帯びた液体が溜っていた。
ゆっくりと自分の性器が切除されたことを実感して行く篠。ファラオ式ではないから割れ目だけは残っているが、高校入学のときは統べて切除することになるだろう。今後の進路次第、自分の信仰のために修道女になる夢を実現するならば、内性器も切除しなければならないだろう。そんなことをただ、ぼーぉっと思い浮かべ、虚ろに入口のドアをながめる。そうしながらあの手術のことを思いだし始めた。
記憶の中で篠は裸になり、そして性器に不気味に輝くメスが近づいていく…。包皮の内側からメスは輪っかになるように包皮を切り取って行く。クリトリスごと切除する方法も有るが、クリトリス切除は、体の中で最も敏感で神経の密集した、最大の痛みを伴うメインディッシュなのだ。
精神が痛みに対する忍耐を使い果たしたとき尽きたとき、始めて切除がはじまる。その最大の痛みは彼女の記憶に深く刻まれることだ。なぜならば、思いでのなかで甦る永遠の貞節を手に入れたその瞬間の快感は、そのときの痛みの大きさだからだ。篠の回想は、ピンセットが僅かな、糸のような細さで体と包皮を最期につないでいた最期の皮膚が切り取られる瞬間まで到達していた。それはメスでは切り取らない。
次に切除される小陰唇がそうであるように、最期の部分の切り離しは、引きちぎりだ。医者はまるで予告するかのように、ピンセットで包皮を引っ張ったり、戻したりしはじめた。篠には今からどういう事が行われるのかが無言につたわってきた。唯一動かせる筋肉である、顔面の筋肉が、恐怖にゆがむ。それはヒクヒク動く。その反応を待っていたかのように、ピンセットはゆっくりと包皮を引っ張りはじめた。
勢い良く引っ張ったりしない。痛みが一瞬で終るからだ。ゆっくり引っ張ることによって、苦痛の時間と、痛みの大きさが最大になる。一時穏やかになり始めていた篠の鼻息が急に荒くなり、目を硬く閉じ、顎が痙攣のような動きを始めた、必死の抵抗だ。包皮といえど、神経の集中したクリトリスの周辺だ。
痛みははかりしれない。篠は目をとじる強さが増しいった。胴体は硬く固定されていたが、手足はなんとか動ける範囲であちらこちらの方向に動き始める。包皮と、ピンセットの綱引きは、どれくらいつづいたろうか?突然、表情が硬直し体の動きが一瞬だけ硬く止まり瞬間を告げた。最期の切り離された瞬間だけピンセットに捕まれた包皮は医者の体に向けて加速していった。
ズル剥けになったクリトリスの根元から、包皮切除の血がドクドク流れ出している。血はとまらない。それは、彼女の愛液と混ざりあってぬめりをまし薄い透明な赤色に変色している。次に切り取られるのは彼女の小陰唇だ。大きな苦痛を伴うクリトリスはあとに残される。いきなりメインディッシュは出てこないのだ。
それはいきなり行われなければいけない。少しだけ間を置いて、すこし休ませる。少し休ませるのは、つぎの痛みをさらに大きく感じさせるためだ。これは苦痛を与える通過儀礼なのだ。手厳しく行う。その方が彼女にとっても望むところだろう。血が最も粘りをまし、透き通った赤に変わったのは一番痛みを伴う、包皮の引きちぎりの時だったのだから。
だが、小陰唇の切除では、さらなる痛みを感じてもらう。少し篠の表情が和らいだことを確認すると医者はピンセットに手を延ばした。まず、小陰唇をピンセットで掴む。しわくちゃの小さな小陰唇をメスを通しやすくするために思いっきり引っ張ってやるのだ。手術でなくてもかなり痛いはずだが、さっきからの痛みに比べればこの苦痛は小さい。
この程度では篠の表情に大した変化はない。だが、メスの苦痛はすぐに始まる。先の細い鋭いメスは篠の小陰唇の真ん中あたりの付け根を突き刺した。
それはすぐに引き抜かれたが、突然、篠の顔に深く皺が刻まれ目が大きく見開かれる。ふんばれない体勢に拘束具で固定されている篠には痛みから逃れる場所はない。もろに痛みを全身で受なくてはならない。すぐにメスが引き抜かれたのには分けがある。
同じ様にしてメスを小陰唇の上下にミシン目のような刺していき、最後にピンセットで引きちぎるのだ。ゆっくりとメスはミシン目をつけていく。
その度に、恥じらいも、苦痛もとうにぐしゃぐしゃのカオスになってしまっている少女は目を見開き、返事をする。きちんと穴があけられていることを、医者につげているようだ。やがて全てのミシン目が完成した時、呼吸の激しくなった少女と、ひきちぎりにむけて大きく深呼吸する医者がそこにいた。
しっかりととうにぐしゃぐしゃのカオスになってしまっている少女は目を見開き、返事をする。きちんと穴があけられていることを、医者につげているようだ。ゆっくりと医者は深呼吸をする。その間、鼻息あらく、息の激しくなった篠はうつろな目で天井をみる。愛液に混じった血が細長い線となって透明な液体に筋をつけているかと思えば、下の方ではものすごく透明で透き通った赤になっていた。
もうどうにでもして下さい。そんなこえが聞こえてきそうだ。医者の深呼吸が終わる時、それが引きちぎりの瞬間だ。まず左を引きちぎりしばらく間をおいてじらせてから、右を引きちぎる。クリトリスの前の前菜としてはこれが最高だろう。
最大の苦痛であるクリトリス切除に対する恐怖を植え付け、絶望させる。それが前菜の目的なのだ。そして最大の苦痛は彼女に、女として最大の苦痛に耐える喜びを感じさせ、そして一生消えることのない、血しぶきのとまらぬトラウマを残す。
それは、一生涯最大で最良の思い出となる。そう感慨ぶかく感じた医者はついに意を決し、メインディッシュへの最後の準備を開始した。残忍に歯をむき出し、残虐な笑みをうかべピンセットを思いきり引き抜く。ぶつぶつ。という感触が医者に伝わった。
引きちぎられる痛みの連射が篠を襲う。痛みの度に付け根の皮膚は引っ張られ、一つずつ切り取られる度に痛みが襲う。それが痛みの連射だ。まぶたが小刻みに振動し、体がけいれんを繰り返す。次は右だ。ふぅふぅと大きく息をするしの。短い深呼吸の後、間を入れず右側の上部からピンセットで引きちぎる。ぶつぶつぶつ。そういう音が激しくして、手に振動が伝わる。篠には痛みと、引っぱりの感覚が交互に連射される。愛液は止めどなく流れ血は今までに泣なく透明度をましていた。
その時、股間は破裂した臓器になっていた。赤く色づいた、てかてかとけばけばしく輝く体液。鮮やかな血は、若く健康な少女の血だ。それは、体液とまじり赤い紅玉のように透き通り美しい。むき出した肉と、ひきさかれた皮膚。女の股間がいかに臓物を思わせるとしても、ここまで腑と同じにみえると、言い様の無い性欲を見るものにあたえる。いよいよ、クライマックスにこの儀式も到達した。
小さく、キノコのような、男性器の名残であるクリトリス。彼女が完全な女に、汚れから解放されるために、それは取り除かれねばならない。悪魔の芽だ。その芽を何年も、あろう事か自らの性器で養ってきたことの罪を今最大の痛みでつぐなわなければいけない。その痛みはしかし、彼女の罪からの解放のよろこびとして、最大の快感として実感されることだろう。その証拠に、目を見開き、鼻血をだらだらたらし、顔は苦痛と興奮で真っ赤になっているが、少女からは言い様の無い清浄な喜びが感じられる。
まず、特殊な器具で、それはクリトリスを挟み掴むためのピンセットなのだが、でクリトリスを掴む。両側から半円形のくぼみのあるはさみのような器具が、クリトリスの根元のくぼみにピッタリとはまる。さっき、包皮を切除したときの傷口がその器具にあたり、痛みを少女につたえた。だが、今までの切除や、これらから行われるそれにくらべればそんなことは大した問題でもない。痛みはもう彼女の一部になっているのだ。体中から冷や汗とも、興奮からの汗とも、分からぬあせが少女の体をべっとりとぬらしている。
その裸のべちょべちょの、口には大きな猿ぐつわ、鼻血、体は万歳のような、大の字のような不自然な拘束。それは、もう当たり前のことで、篠はそれを神聖で熱い信仰の究極だとすでに理解している。医者は思いっきりクリトリスを強く挟み込み、それはびく、びく、ふろ、ふにょという、連続的な、かろうじてできる彼女のからだの振動として返ってきた。
クリトリスを刺激される快感と、挟まれる痛み。グリグリとクリトリスを振り回してやる。既に手術の開始からかなりの時間が経過している。その反応として尿道に軽く挿入されたカテーテルから透明な尿が勢い良く流れ出た。漏らしたのだ。快感と、苦痛と、極限の喜びのために。びゅくっという音をたてて。だが、それは恥じるべきことではない、純潔な乙女に、生まれ変わる喜びの表現ではないか。
拘束され動くことのできない少女の意思表示として、このお漏らしは素晴らしいことなのだ。次に思いっきり引っ張りあげる。それに同調して残りの尿が勢い良くカテーテルを通過していく、引っぱりに同調して、カテーテルの先の尿バックにジョボジョボという音が響く。そしてあの、びく、びく、くてくて、したあの動きが少女におこっていた。ぶぅーという羽音のようなおとが空しく猿ぐつわのおくから聞こえる。その瞬間が近付いていることを、いやに盛り上げている。動きと音だ。
いよいよ切るときが来た。メスでクリトリスの根元に切り込みを入れていく、ぶぅいくっ、ぶぅいぁいくぅ、とからだが、わずかに動く、少女のからだはまるで人形を揺さぶっている様に、自分の意志というものが感じられない。唯一表情だけが、恍惚とした快感を伝える。それ以外は、べとべと汗でぬれた、肉人形だ。白目をむきかける目、いま、全部出したはず肛門から、肛門の粘液の臭いにまじり、最後の残りかすが少したれながされて臭いにおいを放っていた。術後の消毒もひつようだ。
だが、迅速な対応の為にこの聖なる儀式を短縮することは愚かだ。消毒などいつでもできるし、感染などいずれなおる。障害で一度のこの手術の激痛と快感をできるだけ長く感じさせることは医者の義務なのだ。ちぎれんばかりクリトリスを引っ張り続ける。そしてメスでを根元に指さしていく。クリトリスの根元に丸く切り込みが入れ終わると、クリトリスに伴って、その下部、体にうまっている部分が二またにわかれて引っぱり出されてきた。
根元からというよりも、体のなかのクリトリスの根もすべて取り除く。体の中に埋まっている部分でも神経の固まりだ。快感を得るこことができる。すべて排除せねばならない。引っ張り出されていくにつれ、苦痛にも混じりながらであるけれど、処女の目に安らぎと、幸せの、おだやかな光が現れはじめた。ついに、自分が清浄な処女に生まれかわる儀式が完成に近づいている。そのことが彼女に、達成感と、達成するこの安息を実感させはじめているのだろう。
メスはついに最後の切除をはじめた。クリトリスの根元にできた丸い穴の奥にメスを突っ込み、そのときまわりの肉をきりさき鋭い痛みがはしる、そして、奥をグリグリまさぐった後、クリトリスの真の根元をさぐる。クリトリスをひっぱる手にはさらに力をこめるが、根元の2またに別れたその悪の紐はちぎれない。どれほど卑猥な力によってつよく体に結び付けられているのか?力を緩め、その反動で思いっきり引っ張る。
ぐり、ぐり、ぎ、ぐいぐいと。そして、少女の体内をまさぐるメスはついに根元をみつけた。そのときさっと、クリトリスを摘むあの、ピンセットをゆるめ、クリトリスの先端、太くなっている部分をはさむ。そして力をおもいっきりいれて、クリトリスを潰す。からだにまだかろうじてつながっている神経は、からだの中で一番敏感な神経が、そして体のなかで最も密接に大量の神経が集まっている。それがかろうじてつながっているその神経の糸から、集中した痛みとしてからだを走り脳に到達した。
ぷりぷりしてそれはつぶれにくいが、だが専用の器具だ。最大のちからをいれ医者が握ると、ぷつと大きな手応えで潰れていった。拘束具のちからをふりきってからだが大きく動いた。メスの方は手もとが狂い、クリトリスの穴を大きく切り開く。二つの根はその時切り離され、ついに儀式は完成した。
篠は、もうすでにこの世にある感覚の最大を感じていた儀式がおわりゆっくりと、気を失っていく。それが彼女の記憶だった。ぼーっと病室の壁を眺めながら、彼女はあの儀式を懐古しおえ、いま初めて儀式が終わったことをはっきりと認識した。
篠の話は綾に衝撃を与えた。自分と同年代、少し違う雰囲気はあるといっても、修道女がどうとか、自分が清らかになっていくということとか、最大の苦しみと同時に感じる最大の喜びとか、全然違う世界を感じた。けれどもそれは、自分が受ける割礼とはなにか次元の違う話なのだ。自分と置き換えられない。篠は友達だ。陰険を隠れて見せ始め、欲の皮が突っ張りはじめた多くの思春期の少女とは違う。
裏切りも、私欲もない。ただ、透明な風が彼女と共にあるだけだ。だが、綾はごく普通の少女なのだ。違う世界の神々しさの中で割礼に望んできた、そして望んでいく篠は綾の友達だけど、綾は自分に置き換えることはできない。それでも、篠が綾に言ってくれた言葉、在り来たりの一言は綾にほかの誰も言ってはくれない、ただ一言の励ましだった。「がんばろうね、一生懸命」彼女にしか言えない言葉だ。
「割礼の前日」
彩は毎日、この机に向かっている。両親とも口を聞いていないし、家族と夕食を食べることも無い。深夜、一人で一階におりてもう冷めきっているそれを食べる。味はほとんどしない。二階の部屋に、俯きながらもどると、あすの用意を確かめはじめた。体操服と、赤いエンジ色のブルマ。これは手術を円滑に行うために、直で履かなければいけない。剃毛のチェックや、術前浣腸、陰部の検査などもおこなうのだ。
脱いだり履いたりしていては当日、すみやかな行動ができない。通過儀礼として、恥ずかしさにたえさせる意味もある。割礼用パンツはあくまでも手術がおわった後はくものだ。この年代の女の子には恥ずかしすぎる、おおきなへその下くらいまであるパンツ。それだけならばまだいいが、分厚いそれはオムツを思わせる。それに、さらに分厚いナプキンをはさみ、ひどい出血をうけとめる。
そして、ナプキンとパンツには尿道、ーーーー全て切るばあいは新しい尿道ーーーーに当たる部分に小さな穴があいている。尿道カテーテルを通す穴だ。しばらくはこの穴からのぞくカテーテルを通して尿をだす。その先には尿バックが着けられ、太ももにバンドで固定される。ナプキンはファラオ式を受ける場合と、クリトリス、陰唇の割礼の場合とは種類が違う。前者の場合は平べったいが、後者の場合は割れ目にフィットする様に真ん中に大きなひだがある。
包帯の意味の方が大きいナプキンだが、これから行われることが、手術なのだということを実感させられる。大きい方も、つまりパンツの後ろにはだが、男子の下着の前のような構造がある。尿道からパンツをとおしてカテーテルがのびているのだから、パンツを脱ぐことはできない。だから後ろもパンツを脱がにおこなう。下着の後ろを両手で開いて行う排泄は限りなくみじめだ。最後に、浣腸を綾は見つめた。
透明なイチジクの要名容器にそれは入っている。薬局で売っているようなそれではなく、拳ほどある大きなイチジクから、長いくだが伸びている。こんなことまでしなきゃいけないの…。そんな思いがこみあげてくる。だが、さすがの綾も少し自虐的な気分になっていた。
もう、どうにでもなれ。そういう気持ちだったのかもしれない。おもむろに、服をテキパキと脱ぎ出すと、美しいレースのついた白い下着まで脱ぎ捨ててしまった。最後の日。その日のために買っておいた新品の高級な下着だ。切除される前の日、自分の外性器が生まれたままの、ありのままの姿で股間に存在している最後の日、その日のために買った下着を、乱暴なそぶりで脱ぎ捨てた。
下着を、なにか憎たらしいもののように床にたたき付けると、うけなければ鳴らないものならうけてやるとばかりの自虐的なきもちから、ベッドにこしかけ、足を大きく開き、カミソリで、陰毛をそりはじめた。陰毛はそれが、当たり前の様にそられ、シーツに、あるいは床に落ちていく。そこに生えていたのがあたり前であるかのように人は錯覚する。まるで、それが当たり前であり、それが剃られるなどと言うことがないよう、絶対的ななにかが見えない力で運命をコントロールしているかのように思っている。
それがスルスルと落ちる事に、明日、当たり前の様に自分の股間に存在したクリトリスや、ラビアが、切り落とされる事が重なり、ますます明日への不安が高まった。しかし、その不安は、自虐的な強い行動力で、陰毛を乱暴にそっている綾には、快感となってじわじわと陰部を湿らせはじめていた。肛門が、きゅっと締め付けられるのを感じ、体が赤く火照り出す。
顔はきれいなピンク色を帯びはじめ、頬はより鮮やかだ。陰部はやはり、透明でつるつるとした粘液でびしょびしょになっている。カミソリがなめらかに滑る。と、同時に、陰毛は見る見るそり落とされ、幼女の股間へと変貌していく。
人間はあがなえない運命を受け入れようとする時、しばしばこういう風になる。運命に目がけて、全力で突入していく様な行動を取る。自分の股間を、幼児の股間へと、逆戻りさせた、無理やりなくらい、体だけではなく、自分の気持ちに対してもそうさせた綾にもそんな行動原理があてはまっている。
つるつるになった股間をみて、綾は、ざまあみろとばかりに、まるで憎ったらしい先輩とか、同級生とか、それ以上にムカつくだれかを、こてんぱんにした時に感じる、いきり立った気持ちで一杯だった。それは、憎しみと、快感のまざったエクスタシーであり、オルガスムだ。
明日、そこは幼児のそれのような、つるつるの奇麗な股間ではなくそれ以上に、つるつるの、のっぺりした単なる割れ目に変更される。きりきざまれて。はぁはぁと、誰かを、力いっぱい、全力ででボコボコにしたような、息をたてながら、カミソリを右手に、目を見開 いた、そして口を四角くあけて、自分の股間をみつめている。
次はいよいよ、浣腸だ。ふろ場から持ってきた、ホーローの白い、まるい、深い洗面器。それに、たまりに溜まった汚物をぶちまける。自分の体を、憎いだれかの体の様に、いや綾に取って憎い誰かになっている自分の体を、剃毛し、辱め、そしてこれから、汚物をぶちまけて更に辱める。そして、それに、一生分の激しい性感を感じる。
明日で、性器の性感を全て失う少女は、一生分を今日味わう。肛門は本来だすところだ。体の中で一番、きたならしくて、実際に汚い場所。そんな所に触れると言う事自体、特殊な趣味を持っているわけでもないとしごろの少女には考えられないことだが、これからそれを行う。全裸の少女は、おもむろに、透明なナイロンに包まれた、容器をやぶり出すと、ベットに倒れ込み、明日そうするであろう体勢になった。
ひざを曲げ、足の付け根から大きく開く。今、綾の、性器はベットの向こう側へ向かって前回に開いている。丸見えだ。左手で容器をもつと、右手では、手袋さえせず、肛門の位置をさぐる。ピンク色の、汚れ一つめだたない、美しい、可愛いその菊門はしかし、うんこの匂いたっぷりの肛門だ。
そして、生まれてはじめて綾は自分の肛門に手を触れた。それは柔らかく、湿っていた。震える指をゆっくりとはなし、怖いものみたさに似たあの感覚で、鼻に近づける。禁忌を破ったあともどりの出来なさと、そかいかんで指は震えている。鼻に、うんこの匂いが、ほのかにただよう。
ああ、自分はこんなことまでやってしまった。そう感じて、あすからはもう濡れる事の無い股間を、大洪水のように湿らせる。シーツにはもう既に愛液の透明な湖の様な、みずたまりができていた。しばらく、綾はゆびにこびりついた、ほのかな匂いを震える指でかぎつづけたあと、おもむろに指を肛門につきたててはじめた。
大洪水の愛液が肛門の谷間までしたたっている。滝のように。最初は指で、しわしわのピンクの菊の鼻をおさえ、おさえ、揉みほぐす。愛液は肛門にぬりこめられていき、そして、ある瞬間、肛門に指をつきさした、そして愛液とともに指が肛門に突き刺さる。
つぽっ。という感覚とともに、もうやわらかくなっている、穴に指は、ずぼりと入りこむ。そしてまた、あの、こんなことをしてしまったという、自責の念にかられ、はからずながら、そのショックをたのしむ。指を出したり入れたりしながら、愛液を肛門の中にも外にも、ぬりこめる。
変態行為をしたいとか、そういう計画があるわけではなく、本能の命ずるままにそう行動する。明日への不安と、それを、ひっしで払拭しようとおもいきり受け止める心、その葛藤が、こういう行動にかりたてる。いよいよ、綾は肛門の指をぬくと、中指と人さし指で、尻の谷間をすこしひらけてみて、そして肛門をやはり、中指と人さし指で思いきりひらけた。
左手にもった容器からのびる、ながい嘴管を右手の指で摘む。そして肛門に少しずつ挿入していく、冷たい嘴管の感覚が肛門に伝わり、快感は体をとおって脳にどどく。そして、ある段階をすぎるとずぼりと、思いきり差し込む。あ゛…あ゛…、ともう声もでないくらいだったが、死人のかすれたうめき声のような声をあげる。それが、奥迄入った時、綾は左手におもいきり力を入れ、いきなりイチジクの実を潰した。冷たい、薬液、グリセリンが、思いきりひねった蛇口のように、腸になだれこむのが分かる。
腸の壁から何かが、むずむずとしてくるのがわかる。肛門からくる便意ではなく、腸のかべからやってくる便意。はじめてのその感覚に、かすれた、こえにならない声をはりあげ、息の音しかでないが、快感をくちにする。それが終わると、いきなり肛門の筋肉が、つるような痛みに襲われた。その痛みを思いきりこらえ、腸の中からおしよせる猛烈な便意にも耐える。
肛門に思う様に力がはいらない。シーツの上を右に、左に、もう虫の息をしている体でのたうつ。嘴管をつきさしたまま、右手と左手の指で、直接肛門をおさえる。痛みが肛門をおそうが、顔をしかめそれに耐える。
だんだんと、快感になっていくその苦しみと、はげしい便意に耐えながら、乳首や、うなじ、脇の下、あらゆる性感帯がよろこびの悲鳴をあげた。押しては、引いていく、その感覚にどれほど耐えただろうか?その感覚を何度味わったろうか?
綾はだんだんと、締まりがなくなり、指で思いきり押さえても液が、直腸からながれ出してくるのを感じていた。もうたえられないくらいの圧力が、腸内から肛門にかかり、いままで味わった事の無い便意と快感 が、臨海に達し、もうもれる寸前だと言う事が、はじめて浣腸する綾にもよく分かった。ベッドから、上半身をとびあがらせると、ホーローの深い洗面器を股間に素早くもってきて、そして素早くその上に中腰になる。
顔をかたまらせている綾は、自分の意志とはもう正反対に肛門が、激しい音とともに、たれ流すのを聞いた。凄まじい音と、匂いがあたりに充満し、綾の鼻をおそう。ホーローの洗面器に、びちびちと、茶色い、ゲル状の汚物がふりそそぐ音がみみに響く。綾は絶頂にたっし、自責と、はずかしさと、きたならしさの激しいオルガスムのなかで、濁った「あ゛ー」という大きな喘ぎごえをあげ、失神しそうになる精神の中、意識をもうろうとさせ失禁しつづけた。
綾が朝、目覚めた時、ホーローの洗面器は傾きたおれていて彩自身もその横に倒れていた。ベッドにあを向けに倒れ込むように、意識が遠のいたのが昨夜の最後の記憶だった。自分が、いままでの、ノーマルな正常な少女だった事など、昨日の一件が完全にふきとばしてしまっていた。
こぼれた、汚物と汚物にまみれた腹部、股間をみて、彼女は嫌悪感を抱いた。昨夜、快感として受け入れたあの自責の念とは違う、明らかな自分に対する失望と、落胆がその感情を構成する成分だった。だから、床にこぼれ落ちている汚物は、彼女に涙を流させた。
とうとう、こんな事までしてしまった。なかなか、一階に降りて来ない娘を心配して、母親が見にきた時、綾は裸で号泣していた。昨日の淫乱な行為への憎悪と、今日降り掛かる、痛みと喪失、汚物にまみれ涙している娘に、母親は抱きしめることしか出来なかった。いじらしくも娘は、剃毛も自分ですませ、今日の準備を机の上にしている。
床には、汚物とともに、空になった浣腸の容器。言葉にして、自分に話してくれなくても、娘の態度をみていれば、今日の日をどんな気持ちで、待っていたのかが分かる。だから、昨日、自分で、行うにたえない準備をしていた娘が、このうえなくいじらしい。暖かいタオルをもってくるからね。そういうと、彼女は、お湯を絞ったタオルで綾のからだを優しくふいていった。
そして、白い清潔な下着を、かつて生まれたばかりの頃、そうしたように、小さな子供の時綾にそうしたように、やさしく着せていった。最後に真新しい制服のワイシャツと、ブレザーを着せると、「さぁ、はりきっていってきなさい。」と、肩をたたいてやった。慰めの言葉は、この期におよんで役に立たない。ただ、きまりきった、近い未来に向かっていく娘を、あかるく送りだすことしか出来ない。それがせめてものことだった。
教室では男子生徒が追い出され、女子生徒だけが、体操着に着替えはじめていた。桜の花びらが、風に吹かれ猛烈にちっているが、それはカーテンで閉められた教室からは見る事ができない。いずれ、保健室とその奥にある手術室に向かう時、最後の花びらを目にすることができるだろう。教室で、ショーツを履かず、じかにブルマを履くことを指示されている少女たちは、自分の割れ目も、もうこれで見納めなのだと思いつつ、散る桜の花びらと、メスで散らされていく自らの、ラビアを重ねあわせていたに違いない。教室で、スポーツバックのなかから、体操着を取り出す。
机のうえにそれを並べて、ブレザーをいすに掛け、ワイシャツのボタンを外しはじめる。前の席の篠はもうそれがすんでいる。手を、腹の当たりに当てて、大きな眼鏡で黒板の方を見ている。こういう事にはなれていて、しかも受け入れる気持ちも持っている彼女らしかった。綾はワイシャツのボタンを外しながらそんな事をかんがえていた。
Tシャツを脱ぎ、上半身はスポーツブラだけになる。激しい痛みと格闘しなければならないのだから、あげてよせるブラなんかは着けられない。スカートのチャックを外そうとしたとき、いままで悩み、昨日、激しく受け入れ、今日の朝、なにかから醒めた様に現実が押し寄せた、そのことが、頭の中をさいしょから過った。とうとう、その時が来た事を、あっけなく、しかし、そしてはっきりと実感できた。
ショーツを外す時、もう股間は、あの自虐的なマゾヒスティックな快感にぬれてはいなかった。すこし微熱があるかの様な、体の感覚と、ふっきれたような身軽さ。そんな、気持ちの中ゆっくりとショーツをおろしていく。
直履きにブルマを履き、ごわごわするふなれな感覚と、性器に触れた時こそばがゆいその感覚も、もうあと1時間もしないうちに永久になくなる。最初で最後の感触だ。体操着に袖を通すと、綾はもう保健室にいく心の準備ができて いた。
「さぁいこうか…」篠がそんな綾に気付いたのか、気付かなかったのか声を掛けてきた。
女性教師が、一体どうしてこんなに明るく生きられるんだというくらいの元気ではつらつと歩いている。その後ろを無表情に固まった表情で、ブルマに体操服の女子高生たちがつづき、保健室に向かっている。足の付け根から太ももがあらわになるブルマは、性的に無防備で、ブルマの肌にべったりくっつくフィット感はこれから切り取られる恥部の感覚をデフォルメして綾に感じさせていた。
綾は列の3人目を歩いている。3人目というのは、今日3回目に割礼を受ける事を暗示している。今日、初めて施術される女子高生たちは暗澹たる気持ちで一杯だ。もっとも、2回目だとしても、前回の苦痛の記憶がさらなる不安を抱かせるだけだろう。篠のような例外があるとしても。そして、列は泣いても黙っても、保健室へと近付いていった。
保健室の前に付くと、先生が「はいりまーす」と、大きな元気な声で挨拶する。綾たちは恥ずかしさと、どうしようもなさで、顔が赤くなったり青くなったりしていた。そして列は「じゃ、はいって」という先生の何事も無い様に快活な声で保健室へ、躊躇いがちな歩調で入っていく。
消毒の匂いが充満していた。窓からは午後の明るい日差しがブラインド越しに入ってきている。保健婦の目の前には数本、人数分用意された浣腸器が、日差しに照らされて、不敵な面持ちで使われる瞬間をまっていた。その横には、大きなビーカーがいくつか。グリセリンが入っているのだろう。何よりも、目を疑いたくなる事実は、まるい、おまるが床にならべられていた事だ。
さらに、剃毛の為のカミソリがいくつか用意されている。昨日の夜、きちんと剃ってこなかった生徒のためのものだろう。綾は、医療行為だとか、儀式という名目の元、恥ずかしさにたえられない行為が、平然と清浄な行為としておこなわれるのだと、今感じていた。
「はい、一番前の人から、術前の浣腸をしてもらいます。終わったら我慢して。2分くらいしたらオマルにだして」先生は簡単にいう。しかし、友達がみている前で、お尻の穴に大きな浣腸器をつきたてられ、本来だすはずの穴から、恥ずかしい薬を大量に注入される。そして、もっとも不潔で汚い汚物を、大きな音とともにださなければならない。
一番前の女子に、「はやすくする。はずかしくない。」と先生が催促した。みんなするからとか、わいせつな目的ではないとか、そんな事は関係ない。女の子なら当然はずかしい行為だ。だが、もう抵抗してもむだだと分かっているから、その子はブルマを脱いで保健婦にお尻を先出した。
もう、まもなく、隣の部屋で女性器も校医に差出し、切除されることだろう。篠の順番がまわり、彼女はためらいも無くつつましやかに、すっとお尻をさしだしていた。彼女にとっては、わいせつな目的ではなければ即恥ずかしさとは無縁なのだ。
彼女の割れ目だけの股間と、ピンクの菊の花のようなアヌスが綾の目に入ってきた。浣腸器は菊の花の中に音もたてずに入り込むと、一気に生暖かいグリセリンを注入していった。篠が顔をしかめ、便意が始まった事を周囲に告げる。それは同時に、彩に対して、いまから同じ事が自分にもおこること、その恥ずかしさを実感させた。
いよいよ彩の順番が回ってきた。その下には何も履いていないブルマをおろすと、白い尻があらわになった。これだけで、綾には恥ずかしい思いだ。同性と言えど、いままで人に直接見せた事なんか無い。いまから行われる切除に比べれば、月とスッポンくらいの苦痛でも、工場でコンベアの上を流れ組み立てられる物のように扱われるみじめさは例えようがない。
自分が恥ずかしいとか、あるいは心の痛みがあるとかそんなことは全く無視されている。すこし、マゾヒストな感情を、抱き始めていた綾は、悲しさの中に、なぜだか体を熱くするなにかが含まれていることを感じ始めていた。腰をおろし、四つん這いになると、浣腸器が差し込まれた。
昨日やったような浣腸ではない。ゆうに200mlは入ろうかと言うおおきな浣腸器だ。嘴管が肛門に触れた時、目をかたくつむり、すこし苦痛の声をだす。しかし、そんな事はおかまいなしにグリセリンは入り込んできて、腸を内側から内側に締め付ける様な、独特の苦痛を綾に与え始めていた。
ブルマをあげさせられると、オマルの上で、ブルマ越しに肛門の上を押さえなければ行けない。ブルマは当然、肛門に直接接触する。篠、綾、その他の女子は、白いおおきな、洗面器を深くした様な、まるいオマルの上で、指で肛門をおさえたまま、たえさせられた。
時間を計っていたのか、先生が「一番さいしょの○○さんだして」という。我慢が出来なくなっていた女の子は、ブルマを一気におろして、便器の中に汚物をぶちまける。その瞬間ものすごい音がして、部屋一面に異臭が満ちた。そのときまた「二番目の篠さん。だして。」そう告げられる。篠は、いつもながら自然な感じでブルマをおろすと、目をつぶりながらではあったが、びしょびしょと音をたてながら便をおまるめがけて排せつした。
目の前だから、茶色い汚物がビチビチとおちていくのが綾の目の前にみえた。次に、いよいよ綾の名前が呼ばれたとき、綾は目を見開いて、指をはなすことも出来ずに、止まってしまった。「まだまだ、検査とかあるんから。時間かけない」先生の言葉でよけいに恥ずかしい気持ちになる。
綾はゆっくりと、震えながらすこし立ち上がって、ブルマをおろすと、肛門の力をゆるめた。一気に下痢状の便がおまるに落ちる。それは浣腸などほとんどしたことのない綾にとめる事などできない濁流だ。ただでさえ、肛門は弛緩し絞める力を失っている。綾の、顔をまっかにし、目をかたく閉じた表情など関係なく、また押し殺したこえなど無視して便はかってに流れていく。
浣腸が一通り終わると、保健婦による検査がおこなわれた。女性器周辺の検査だ。おもに、剃毛がきちんとすんでいるかを調べる。
一番前の女子は、剃毛が不十分で剃り直しのため、順番を後ろへまわされた。つるつるにそってあるのも恥ずかしいが、不十分だとか、うしろへまわすだとか宣言される事は、死刑の宣告にも似て深刻な気持ちを抱かせる。顔を両手でおおい、先生の指示するちいさなベッドへ連れていかれ、剃毛のやり直しが始まった。篠は合格だった。
彼女は大陰唇の内側をそぎ落とし、癒着させて割れ目を閉じる儀式を受けるが、その他にも問題は無く、施術が決定された。次に綾は、恥ずかしい股間を保健婦の前で開かさせられた。クリトリス、小陰唇が露になる。
保健婦は手術が特殊になる様な、外性器ではないかを入念に確かめる。ピンセットや、ゴム手袋の指でまるで汚いものでも触るかの様な道具と手袋で綾の股間をいじりまわした。その度に、透明な愛液があふれだし、いやらしい自分が保健婦に見られまくっているという嫌悪感が綾を襲った。綾も合格だった。
保健室の奥に、ちょうどそのドアはある。この学校に保健婦だけではなく、校医がいるのはその部屋のためであるところが大きい。昔は、校医などというのは、お嬢様校だとか、坊ちゃん校にいるもので、確かにレベルの高い高校だが、進学校とは少し違った高校だ。
こんな風に進学校に校医が居座る様になったのも、割礼や、性器加工が一般的になってきたためでもある。特にクラブをやっている様な生徒は、肉体的な変化をおこさせるために、去勢したり避妊したりする場合もある。
もちろんこれらは、特殊な例であり、一般的には、水 泳部などが衛生的な理由のために、陰部封鎖をしたりするのが一般的な上限ではあった。ただ、この高校でも、完全な切除が行われていないということではない。将来有望な一握りの生徒などには、本人と保護者の説得の後、切除がおこなわれる。
綾は、篠越しにそのドアを見ていた。白くペンキで塗られた金属製のドアで防音のためだろうか?分厚い気がする。そういえば、この保健室自体、よくみれば、ドアも分厚かったし、窓は2重になっている。
冷たい金属のドアの向こうではあの儀式の準備が進められていることだろう。術前の排泄、剃毛のチェックがすんでいる綾たちにのこされているのは切除だけだ。後ろでは、一番目に割礼を受けるはずだった女子が、うつむき、泣きながら剃毛されている。
ブルマを片側の膝下に引っかけ、胯を開かされて入念に剃られている。割れ目を指で開かれ、カミソリがその内側に生えている毛をそっている。そこは、恥辱とマゾヒズムの愛液で潤滑されているけれども、ゾリゾリというカミソリの音が聞こえてきそうだ。
あの明るい女教師の声がした。「はい、準備ができたみたいなんで、篠さんから入って。」こんな時にどうやったらあんなに明るく出来るんだろう。そんな風に綾はおもった。篠は、そんなこと全然きにもとめていない雰囲気でドアをあけて入っていく。
重い鉄のドアは、低い音をたてて開いた。篠がお願いします。といって入っていく。その声は殊の外、冷静だった。その瞬間、綾はごくりと、生唾を飲み込む。篠が入った事それは、自分の順番が回ってくる事を、暗示しているからだ。篠の場合、膣の閉鎖。つまり、大陰唇の内側をメスで削いで縫い合わせるから時間がかかるかもしれない。友達にたいし、そんな事を思って綾は安心しようとした。
だが、陰核と、小陰唇の切除をすませている綾のことだ。案外、早く終わるかもしれない。そう思うと心臓がドキドキしてくる。心の中で、そんなやり取りをはじめた頃、ドアの向こうから、押し殺した喘ぎ声が聞こえてきた。
学校での割礼は、かつて篠が病院で受けた様な手の込んだ割礼ではない。猿ぐつわも簡単なものなのだ。肉を切り取られる悲鳴が、手術室から聞こえてくる。今になって分かったが、手術室は防音ではない。
保健室が防音なのだ。割礼の意味を考えた時、不安や痛みに耐えるための訓練という意味を言う人がいるけど、まさに不安の為に手術室の悲鳴が保健室に聞こえる様になっているらしい。
今まさに、手術室では篠の割礼が始まっていた。穴の開いたボールタイプの猿ぐつわを噛まされ。上半身は気をつけの姿勢で、きつく固定されていた。下半身は大股に開き足をあげた状態で固定されている。ブルマと体操服は手術室の入り口の籠のなかに脱ぎ捨てられている。
篠の体からは、脂汗が大量にしみ出していた。神経が集中しているとは言え、薄い小陰唇や、陰核という突起を切除するのとは違う痛みが肉を切り裂くこの手術にはある。メスは深く篠の体に突き刺され、上下運動を繰り返し、大陰唇の内側を削いでいっていた。
メスが引かれる度に肉は削がれ、篠の体は硬直し、うめき声が上がる。また、体の自由が奪われ、痛みで昇天する様な前の手術とは違い、この事務的な切除は別の苦しさがあった。苦痛に耐えようと無意識が、体をこわばらせ、力を入れる度、肉は堅くなり切れにくくなる。そこへメスが無理矢理刃を突き立てる。より大きな苦痛になる。
また、踏ん張っていると、力を入れ過ぎていた筋肉はすぐつってた。しかし、固定されてる体ではどうすることも出来ない。歯を食いしばり、ぐっぐっぐぅと奇妙な喘ぎ声で苦痛に耐える。性器からは、血が濁流になって流れ出そうとしているが、血を吸い取る手術器具が、吹き出した血を全部吸い取ってしまうから、余計に痛々しい肉が露になる。
メスは片側の肉を削ぎ落とした。篠の声は、はぁー、はぁーという声に変わった。校医は切除した部位をたしかめる。まっすぐに切れているか、切断面は癒着するのに適した断面になているか。一度削ぎ落とした肉は二度とくっ付かないが、もし失敗していればもう少し削ぎ落とす事はできる。
塞がった時、奇麗な白い皮膚のラインが傷跡として残らなければならない。確認すると、割れ目の下の部分が少し削ぎ足りない。ピンセットでその部分の肉を摘む。普段つねられても痛いものだけど、露になった肉を摘まれ、引っ張られるのだ。ひぐぅ、篠は声を上げる。メスがもう一度入り、声はぐぐぅぅ、と変わった。苦痛からくる快感で愛液がもれ出している。
もう片側を切除し縫い合わせればそれすらももうにじみ出す事はないだろう。そんな事実が外性器を完全切除するというその場を残酷にしていた。補正の為の切除が終わるともう片側の肉を切除しはじめる。手術用の器具で左側の大陰唇を摘んで引っ張ると、
メスは上の方、大陰唇のヘリから深く切り込んでいく。
外性器の表面は全部切り落とさなければ完全に癒着しない。綾は手術室から聞こえる篠の小さな唸り声を聞きながらその扉の前で俯いていた。その恐怖の声は綾に次は自分の番だと暗黙の声でいう。戦場で仲間が次々と死んで次は自分の番じゃないのかと、恐れる兵隊がそんな気持ちなのかもしれないけど、彼等の場合死の危険とはいえ、必ず死ぬとは限らない。
近頃の戦争では、発展している国はほとんど犠牲も無いままハイテク兵器を使って平然と勝ち、負ける側がぼこぼこにされる。しかし、綾は必ず切られるのだ。手術室にはきっと、ハイテクな手術の器具とかがあるんじゃないかと、思えてきた。自分が、ハイテクを使う大国の軍人に虐殺される、小国の人間にだぶった。消毒液と、おまるから臭ってくる篠や、綾、他の女子の汚物の匂い
。
暖かく、肛門の粘液の匂いが微かにするなか、腐敗した滓が大腸菌におかされて放つ匂いが充満するなか、剃り直しの女の子がすすり泣く声が聞こえる。それは一人の声ではない。剃り直しではない女の子の中にも泣いている子がいた。
自分の体の一部がなくなるというのはどういう感じなのだろう。昨日まで、オナニーをしていた。自分の部屋、秘密の部屋で、それを行っていた。誰にも知られずに。知られたくないからだ。だが、みんな誰にも知られたくない事をしていた。昨日まで存在していた感覚が、一生無くなる。と、いう現実に、おそれながらも実感が湧いてこない。それが夜の闇の前で目の前がみえていない事とよく似ていて、不安をかき立てた。
手術室では、篠が最後の切除に入っていた。左側の大陰唇を削ぎ落としている。体中汗だらけで、鼻から、口から荒い息をしていたが、意識はまだ微かにあった。彼女はまた途切れようとする意識の中で例の信仰に付いて喜びをい抱いていた。切られる。塞がれる。二度と入れる事さえないだろう。
その確実さが、自分では決して意志の強い方だと思っていない篠に、確実な貞節を約束させるようで、満足だった。もうすこし我慢すれば全てがおわる。そしたら、自分は、自分の道から外れた事に手を出そうとしてもだせなくなる。
メスが這った後から血がにじみ出て、右大陰唇、そして今切っている左の大陰唇。その辺りの血が流れ落ちて、ベッドの上に赤い水たまりができている。次に手術を受ける子、それは綾だ。が、ベッドにねるとき、自分の血のシミを見る事だろう。それは少し恥ずかしい気持ちだったが、同時に自分が耐えそれを終えた事を証明するシミで綾を勇気づけるんじゃないかと、変な事をおもったりもしていた。
大陰唇の削がれた肉片が切断を終えた。ピンセットがそれを銀色の皿の上に載せる。皿の上には二枚のかつては大陰唇だったそれが仲良くのせられていた。尿道に、カテーテルが刺さっている。それを取り囲む様にして左右の表面からすこし肉をそがれた大陰唇がよせられ、縫合が始まった。
ちくりちくりと、針が麻酔されていない肉にささる。春のやわらかい暖かみのある真綿の様な午後の日差しが保健室のまどから、入り込んできている。綾は篠の手術がとうとう最後の局面に来ている事をいまだ気付かずにいた。さっき聞こえたうめき声は小さくなっていたけど、緊張のせいか聞こえない、もしかすると緊張でそういう判断力も働きにくくなっているのかもしれない。
保健室は静かになっていた。剃毛のやりなおしをした少女も今は列の後ろにきている。すすり泣きが少し聞こえるけど、小さな声だ。絶望感や不安は消えぬまでも、さすがに泣き止んできたらしい。午後の日差しで黄色く染めあげられた白い空間。消毒の匂いと、急病人の為のベッド、白衣。ありふれた保健室の空間が、かえって取り返しのつかない手術のいっぽてまえである無気味な何かを際立たせている。
「次の人はいってください。」扉が少しだけ開き声がした。綾は一瞬、ドキリ、と、した。少しだけの、時間の停止。くると分かっていたけれど、その瞬間がきたとき、現実性がかえって失われた。もう戻れない。切ってしまえば。痛いとか、苦しいとか、恥ずかしいとかそんな一瞬の事ではない、切ったものはもどらないということが一番恐ろしいのだ、自分の体であり自分に権利が有ると思いたいそれを切ると強要される逃げられなさ、切なさ。綾はそのとき自分の思いの根本がはっきりと分かった。
その下には何も着けていない体操着と、ブルマの姿で綾はゆっくり手術室へと向かっていった。扉を開ける時心臓がどきりとして、体が震えた。股間は、堪え難い思いからマゾヒスティックに感じてぬれていた。「よろしくおねがいします」手術室に入るやいなや、挨拶はしなければいけない。校医は綾に、ブルマと体操着をすぐに脱いで、もってきた割礼用のパンツ等とともに床のバスケットに入れておく様にと指示した。
篠が股間を両手で押さえながらもう一つのドアからとぼとぼと退室を初めていた。白衣の先輩が篠に付き添っている。彼女は青ざめて生気がない。篠が心配でもそれに見入っていることは許されなかった。速くするように指示され、服を脱ぐ。それは、自ら絶対拒否したい手術の準備をする行為だ。まな板の上に自らのるための準備をする鯉みたいだ。ブルマの両端に手を掛け俯きながら恥ずかしそうにゆっくりぬいでいく。
後ろめたい事でもあるかの様な雰囲気で。体操着の下の方が少しながいのか、ブルマのなかに普通入れる部分。そこが股間をすこし隠している。ブルマがさがるほど綾は俯いていく。自分の性器を見られたくないという、気持ちからだ。とうとうブルマがくるぶしまで来た時、彼女は俯いてしまった。
「はやくしなさい。まってるんだよ。みんな」同情も無く、規則や全体を考える様にと言う言葉が浴びせられる。本人の感情無視で、命令される事は、割礼の義務そのものとも似ていた。しゃがんだまま、ピンクの縁取りの袖と、首周りの白い体操着をぬいで、バスケットの仲に入れる綾はレイプを強要される女のような印象だ。胸を左手で隠そうとし、右手でツルツルになった股間の割れ目を覆う。
その状態で、手術台に進むよう指示されてみた手術台の端は篠の血で赤くそまっていた。ちょうどさっき迄、篠の性器はその上辺りに乗った体の一部だった。それが切除されたのだと血痕がつよく話しかける。手術台にぎこちなく乗ると、もう両手をどうすることもできなかった。拘束具に固定され、特に足は大股開きで上にあげて固定される。思わず目をつむってしまいたくなる。
いままで誰にもみせたことの無かった股間を大きく見えるようにひらかされているのだ。手術台に乗せられた綾の目に、頭上の手術用の照明が激しく光線を突き刺してきた。その照明は綾の股間に向けられていて、それは目に突き刺さる以上に、股間に激しい光線を突き付けていた。
大股にひらかれ、固定された足。その間に大きく開かれた陰裂、それの中央を沢山の電球のついたその照明は照らし出している。ただでさえ、大きく開かれ、校医となのつく男にまじまじと見入られているのに、真昼の太陽よりも激しい光にてらされては溜まったものではなかった。
目をそらし辺りを見回すと、白いタイルと、色々な薬品の入った、棚。少し足下の方に、手術用の鋭い刃、メス、ハサミ、ピンセット。あれで、いまから切り刻まれる。鋭い光は綾の切除への恐怖を確かなものにさせた。 そんな綾に目もくれず校医は機械的な日常性をもった繰り返しの行為をはじめた。
綾の割れ目の中が、綾がオナニーの時のように、脱脂綿で刺激される。アルコールのすーぅっと冷たい感覚がクリトリスを刺激し、綾は一瞬痛みを覚えた。アルコールはクリトリスの皮からなかの陰核の本体に迄しみこみ、すこしの快感と、さす様な刺激を、陰核にあたえ、切除の痛みをのぞけばそれがクリトリスへの最後の感覚になった。
何度も、何度も消毒は繰り返され綾はその度にみをのけぞるような感覚に襲われた。いやがおうにも、無意識に股間の方を見つめてしまう。手術台は、完全に横になるのではなく、リクライニングされているような角度だったから、股間がよく見える。足を開き、手を大の字に広げた様な体勢。いやらしい女が男の肉棒をもとめているようなその姿は、綾にこの上ない卑猥な屈辱をあたえた。
まるで変態女がSMプレイをしているみたいだ。これが、貞節と純潔を守るための崇高な儀式だと分かっていても、この儀式とは対局。すなわち、淫乱、姦淫な女のすがたになってしまったと綾に実感させる。綾は、篠や、あるいはそれとは逆の淫乱な女でもない。
普通の高校に入学したばかりの少女だ。だから、この体勢や、この儀式があまりにも不釣り合いで、異常で、変態じみて映る。男子がみれば、局部を最大に肥大させ、しげきを与えずとも性射がおきそうなくらいだ。校医は相変わらず機械的な無機質さで儀式と名のつく無麻酔手術をはじめた。割礼が始まったのだ。
校医の手のピンセットが綾の小陰唇を摘んだ。右手にはメスが握られている。強く摘まれ、おもいきり引っ張られた小陰唇はそれだけでも痛みを綾につたえ、猿ぐつわ越しにううぅといううめき声をたてさせる。裸んぼの少女はつむりたくなる目を開けて、自分の性器の最後を見つめていた。メスが陰唇にミシン目を入れていく。
篠のときそうであった様に。だが、篠の様に神々しい快感はなく、はずかしさのあまり、虐められて快感を覚えるマゾの女の快感が綾をおそった。多くの少女がそうである様に、この激しい儀式で女は対外、生涯で最大のマゾヒストな感覚を覚える。
もっとも、快感を与える器官をすべて切除するのだから一生、大きな快感等、体で覚える事は出来なくなるが。そう考えれば、性器と別れを告げる少女への最期の快感として、この切除の痛みは最高の贈り物だとも言えなくない。もちろん、綾にはそんな事をおもうことは出来なかったが、それでも今後の人生で愛欲をもとめるとき、この快感を思い出し、再び感じてみたいと思うだろう、痛みを。
綾の割れ目からは、愛液が流れ出していた。その愛液のぬめぬめとした、透明の光沢に沈んでいる小陰唇にメスはゆっくりと突き立てられミシン目の数を増やしていた。小陰唇のミシン目が完成すると両側から溢れ出た血が、綾の割れ目につたいおちて真っ赤な筋をつくった。両側の恥丘はにじんだ血が、校医の作業のせいで付着して血まみれになっていた。次の作業が始まった。
メスは綾の陰核の上部、の陰核の包皮を切除しはじめた。陰核の包皮を切除し、両側の唇を完全に独立させる。そのあと、片側づつ、切り離していくという方法をとる。メスが突き刺さると激しい痛みが起った。
綾は、猿ぐつわをされた口から、メスが動く度にもーぅといううなり声をあげた。精密な作業だから、陰核をピンセットで摘まれながらメスで包皮を切り離す。そのピンセットだけでもかなりの痛みを感じるが、メスできられる痛みはそんなどころではない。
もーぅ、もーぅという声が断続的に小刻みに綾の口から漏れ出した。もーぉぅ、もー、もぉぉおぉお。激しく痛みを、叫び声で訴えたいと、綾の喉は無意識にがなりたてようとするが空しい唸り声にしかならず、痛みを叫びで紛らわせる事等できず逆に痛みが増す。
綾のからだは吹き出した汗でいっぱいで、拘束されているからだはそれでもあちこちに力をいれて、いきんだり、あるいは力つき力を抜いた瞬間激しい痛みに堪えられず、やはりも、も、もーぅといって体を硬直させる。目は見開かれたままで宙をみたり、時々痛みでもがきうつむいて自分の股間を覗き込んだりした。
そこには血まみれの、失われていく性器があった。陰核の頭が血の中で露出しかけている。いよいよ陰核がその全てをさらし出した時、やはり陰部は流れ出した愛液と血で、最後の快感と、それに伴う痛みを訴えていた。性器が感覚を永久に失う瞬間の最後の快感。それは、両足をひらけ股間をさらけ出した、羞恥心と共に、苦痛と快感の縞模様を描いていた。
綾は高校1年生の普通の少女なのに、その顔は羞恥心と快感が混じった為に淫乱な表情をうかべ、しかし目と声は苦痛を訴えると言う、まるでどうにかした変態女のようだ。
愛する先輩との初めてのセックスならば、羞恥心などでなく綾の心は愛に満ち、こんな表情はださない。綾は普通の少女なのだから。だが普通の少女が、この状況で、この表情で、痴態をさらし永遠の喪失を受け入れる。
そんな事実が、手術室に異常な風景を作り出していた。ところで、陰核を普通切除する時、その包皮をクランプで引っぱり上げてつけねに切り込みをいれ、陰核の根を引っ張り出してその二またに別れたそれぞれの根元を切除する。
けれど、その包皮はもうない。綾の場合は包皮ではなく陰核そのものをクランプで引っ張り上げることになる。痛みは相当のものだろう。陰核は神経の固だから、きつく摘まれ、引っぱり上げられるとすれば、痛みは激しい。もっとも、陰唇を切除されているわけだから、そちらの切除の方が痛かったかもしれない。
だが、綾が感じるのは抓られて引っぱり上げられるだけでなくその上、神経そのものを切られる痛みなのだ。それは想像を絶する、しかし、その瞬間がいよいよ綾の元にやってこようとしていた。ピンセットはクランプに持ち替えられた。
ちょうど少女の陰核の平均的なサイズを考えてつくられた専用のクランプで、プラスチック製で使い捨てだった。それがこの手術が義務で、全国で無数の少女たちが大量に切除させていると言う事実を物語っていた。沢山切除するから、いちいち手入れのできない道具。沢山切除するから沢山必要で大量生産される道具。
そんな道具で手術されていく沢山の少女。その中に綾がいる。クランプは直接、綾の陰核をつまんで持ち上げた。その根元にはメスが突き立てられ、環状に切り込みが入れられる。根元から更に血が噴き出した。陰核の周囲が環になって切り込まれると、ずるっという感じに陰核が引っ張り上げられ、陰核の根が飛び出て出てきた。キノコの様に陰核がみえる。陰核の亀頭が傘でその下の部分がキノコの茎だ。さらに引っ張り上げられるとそれは二またに分かれていた。
綾の股間はもう完全に弛緩してしまっていた。完全に排泄されていなかった小水が漏れ出し小陰唇の傷跡に流れ込み、ビクッと体が動きそうになる。ただ、彼女のからだは固定されていてそれさえもままならず、ぐもっという声が猿ぐつわの奥から聞こえ、目が見開かれたくらいだ。
それ以上に、後ろの方も緩んでしまった綾の肛門からは、残った浣腸の液が漏れ出し、臭い排泄物の匂いをただよわせ始めていて彼女の羞恥心を激しく揺さぶった。完全に排泄が済んでいない状態で行われるという辺りが、教育とか学校に特有の強引さだった。恥ずかしい事では有りませんと、生脚が露出するブルマを履かせたり、極端な場合、指定の下着を着用しているかどうかを女教師が調べると言う事があったけれど、この切除にいたっても、その強引さが有る。
切られる側は完全に規則同利に動く兵隊の様なもので、そうであるが故に、漏らしたり、どんなに肉体的、精神的苦痛を与えられても、恥ずかしくなく、苦しくもない、そんな感情は偽りなのだと、決めつけられる。現実はどうであれ、教育が作り出す真実とはそういうものだった。綾は弛緩して、漏らし、痛み、また漏らして、臭いを放ち、そしてまだきられ続けると言う、そして脚を売女のように開き、売女が挿入を促すかの様に、切られる事を促し、とにかく異常な事を行っていた。
クランプで引っ張り出された、陰脚の根元に手術用の先の細いハサミがあてがわれた。クリトリスがくっ付いていた穴に入り込んでいったハサミが、片側の陰脚をパチンと切る。それ自体が神経の固まりで出来ている陰脚だ。綾は今までに感じたどんな痛みよりも、強い痛みが、陰核のあたりから全身に走っていくのを感じた。
さすがに、体全体に、恐ろしいくらいの力が掛かり、痙攣したから拘束具で固定されているはずの手や脚が、一瞬びくりと動いた。また、口からはさっき迄のうなり声と違って、濁音のまじった、いや濁音の悲鳴が、その喉の奥からわき上がり、また口の周りはよだれで満たされた。更に、鼻からは、血管が切れて大量の鼻血が流れ出し、拷問はそのクライマックスに達した。綾は、自分の陰核が喪失していく事を知らされた。
自慰の道具として快感を与えてきたそれ、あるいは愛する先輩とのセックスで優しく刺激してほしかった性器はもう二度と綾に感覚を与える事はない。切除の激痛を最後に綾に別れを告げる、綾の体の一部。綾の体は、規則によって、切り刻まれ、傷つけられ喪失するのだ。再度、綾は教育というものの強引で冷酷な性質を感じ何故かそれに、性的な快感を覚えていた。
二つ目の陰脚が切られようとした時、綾は遂に泣き出していた。もう一生、性器が自分には無いんだと思うと急に切なくなってきたから。そこには、もう一度陰核が生えてくる事も無いし、切ってしまったら取り返しはつかない。そんな切除を自分が選択してきた事に後悔するとともに、マゾヒスティックな自虐的快感を泣く事で感じたりもしていた。ハサミが二つ目の陰脚をパチンと切り離した。もう一度、体がよじられた。股間からは止めどなく血が溢れていた。割礼が終わった。
エピローグ
綾は割礼が終わると、即座に拘束具を解かれ、手術台から降りるように指示されたが、腰には力が入らず、全身、筋肉がつったり、あるいは弛緩してしまっていたりで、結局手術台から無惨に転げ落ちてしまった。
痛み止めも何もないまま、股間からはただ、痛みと血がとめどなく溢れ続けていた。手術台の、綾の股間が有った辺りは血と、愛液と、尿とで汚れていた。肛門のあった真下には透明な液体が筋を作っていて排泄物の臭いを醸していた。
校医はそれを布切れで簡単に拭き取っただけで、様々な汚物の付着したその部分は依然として悪臭を放っていた。これ迄も、何人もの少女の、血やら尿やら、肛門からの漏れ出しがそこを汚してきた。
そんな所に綾は自分の股間をのせていたのだし、汚したての台の上に次のクラスメートが横になる。自分の臭いが嗅がれるという事とそんな風に汚してしまった事を実感し、全身汗まみれで、血だらけの少女は強いショックを受けていた。
それでも、自力で立ち上がり、自分の股間を消毒し、割礼用のナプキンと下着を付ける事を要求された綾は震える全身で何とか立ち上がり、渡された消毒液いっぱいのガーゼで股間を拭った。傷口にアルコールが染み渡ってさす様な痛みが走った。
猿ぐつわを外されている彼女は、こんどこそ大きな声で奇声を発し苦痛を訴えた。隣の保健室には綾の大声が聞こえ次を待つ少女に不安と恐怖を与えた。綾はさらに消毒を続けるように指示され、最後の力を振り絞って股間をガーゼで拭った。
更に、漏らしてしまった、肛門まで拭き取る様に指示され、手袋も何も無い手をつかってガーゼで肛門を拭いた。割礼用のナプキンをあてがう頃にはもう力がつきてきていて何度も転げた。依然として股間からは血が滲みだしていた。
何とかナプキンをあてがい、割礼用のパンツで押さえた頃にはもう自力で立てなくなっていた。出口用のドアから入ってきた先輩になんとか肩をかりてドアから出ると、ほとんど動かない脚を、ほとんど引きずっている状態で前後させて歩き、宿舎になっている寮につれていかれた。
翌日、目が覚めると横には篠がいた。二人とも股間から排尿ようのチューブが出ていて、尿バックには尿が沢山たまっていた。
篠は平気だったが、綾は自分がもうみじめで仕方が無かった。目に涙を浮かべている綾に、篠が何かをつぶやいた。朝の柔らかい光の中で、春のうららかさのなかで綾は自分が割礼を終えた事を実感していた。
完
2ちゃんねるに連載されていた「割礼もの」なのですが、拾い損ねた人もいるでしょうから転載致します。
規約上、お金を取らない限り、○Cは無問題のようです。
綾の割礼
第一志望だった念願のK高校に合格した綾は、入学式までの3週間もの間、不安で不安でたまらなかった。K高校の入学式には校則で新入生全員が、厳しい試練を受けなければならないと規定されていた。
去年の暮れに、通称青少年健康健全育成法が国会を通過し、青少年の不純性交遊やオナニーを予防する目的で、中学卒業後に女子は全員、健康診断を受けた上で割礼を受けることが義務付けられたのだ。
これは、男子が小学校卒業時の包茎治療を義務付けた男児健康増進法につづく新たな青少年の健全な育成を目的とした法律である。どの程度の割礼を行うかは進学先の高校などの校則にもよるのだが綾の入学するK高校では完全な外性器の切除が義務づけられていた。
K高校では入学式が終り次第 順番に割礼の処置が一週間に渡って行われ、一週間後、入学した女子全員で小陰唇と陰核が股間に残っている者は一人もいなくなる。
綾は自室で割礼の説明文書を呆然と眺めていた紙切れから、目をそらせなかった。
紙切れからは3週間後に訪れる、逃げられない現実、あきらめるしかない現実が伝ってくる。それは、目を逸すという事さえ、綾にできなくしていた。まるで、重苦しく黒みがかった靄のなかに閉じ込められて、身も心もがんじがらめにされている様だった。
他の高校が選択できなかったわけではない。簡単な割礼、小陰唇の一部や陰核の包皮の切除など簡単な割礼ですむ高校も多かった。それでも、K高校を選択したことには訳があった。憧れのI先輩がK高校に進学していたからだ。綾はどうしてもI先輩と同じ高校にすすみたかったのだ。I先輩に対する想いはそれだけ強かった。
だが入学前3週間にしてやはり割礼は綾をとてつもなく複雑な気持にさせる。外性器がのこっているような女をきっとI先輩もきらいに違いない。それでいて綾の心には引き返せない、取り返しの付かない現実がおもくのしかかる。
できることならI先輩にやさしく性器を愛撫されたかった。自分には手のとどかないI先輩をおもって性器をさすることも多かった。I先輩に手がとどかないなら、せめてひっそりとでも、自分の心の中の先輩と愛し会いたい。そのとき性器にどうしても手が延びる。でもそれも出来なくなる…。
割礼が義務化されたのは綾が中学1年の時だった。だから綾の年の離れた姉も、綾の母親もそれを受けていない。綾の母親の世代には習慣としてもなかった。
綾の姉の時代はまだ義務になってはいなかったが、世間一般のの習慣として成人後に簡単な割礼をうけている。男の子の包茎の悩みとも似ていた。受けていないと淫乱だと思われる。そういう思いもからんで割礼を受けていたが、あくまでも簡単なもので本格的な割礼を受けるのは綾が家族で始めてだった。
少し上の世代ならしなくてもよかった儀式。K高校に入らなければ受けなくても良かった。性器にメスを入れられると言う言い様もない恐怖。周りの大人たちがまったくそれを受けていないという事実が、綾を自分だけが儀式をうけるという悲劇の主人公にも似た感情にさせていた。
綾の手は気付かぬうちに、クリトリスの愛撫を始めていた。耳元でI先輩が愛をささやく。先輩の手は綾のクリトリスをやさしく刺激して行く、綾の秘所は暖かい密で満たされ始めていた。
姉や、母親が当り前のように受けて来た、愛する人からの愛撫。自分には一生与えられることのない至福。割礼をうける、綾には愛しいI先輩と一つになることよりも、愛する人からのやさしい愛撫がなによりも憧れだった。
今、その願いがかなわない綾は無意識に、想像の中だけでも、------もう残された時間はあとわずかしかない--------その貴重な時間を、先輩との愛に費そうとしていた。
しかし、気が付けば自分はオナニーと言うこの時代もっとも変態的な、性非行に走っていることに気づく。罪悪感…。決して許されぬ事をしてしまった自諌。それは、先輩との本当の愛の交わりとは違うということを綾は心の痛みとなって、かなわぬ夢の現実を伝える。
綾は泣きだしていた。人昔前なら年頃の女の子に当り前の事とされていた自慰。愛する人との前戯、クリトリスの快感。しかし、それは変態とよばれる。清らかな乙女として生きて行きたいという思いと、愛する人への思いは、綾を語ることが出来ない程くるしい葛藤の渦へたたき込んでいた。
<入学式前日 >
明日は入学式だ。綾は割礼の証明書に必要事項を書き込んでいた。氏名、切除を受ける場所。K高校では小陰唇とクリトリスの切除が校則で定められているから、記入は極めて簡単だ。それ以上の割礼となると陰部を縫い合わせるファラオ式か、内性器まで切除してしまう割礼はしかない。だから証明書の3つの項目の一番上に、まるをつければ良いだけだ。
そして、
「私は、定節と正しい性交遊を近い守りとおす為の手術、また高校生としての自覚をもつための通過儀礼として、貴校の方針にしたがい、性器切除の手術・儀式を受けることに依存はありません。」
そう書かれた下に氏名を記入しなければならない。手が震えた。断頭台への階段を登ることを承諾するような気持だ。気絶しそうになる気持ちをおさえ、思いっきり生唾をの見込み目をつむってから承諾書をみつめる。
震える手で、署名をする綾は、ためらいと、不安を、わけのわからない決心でおし殺し、一瞬の決意の中、一気に名前を書き込んだ。考えられないくらいゆがんだ字を書き込んだあと、綾の顔は、しわくちゃにゆがんでいた。涙が今書き込んだ文字をにじませた。引き返せない。そんなことばが綾の頭の中をこだましていた。
<入学式 >
演壇から講堂全体に、入学生代表の答辞の声が響き渡っている。震える声が響き渡っている。綾と一緒に入学する女子の声だ。その声には独特の緊張感と不安が入り混じっていた。おそらく一週間以内に訪れるだろうそのときに対する不安が、高校生活という新しい世界への期待と不安と入り混り、より緊張を高めているのだろう。会場全体にうわ付いた雰囲気はない。嬉しさや憧れの高校生活への希望からくる明るい雰囲気はなく、重苦しい雰囲気が全てを支配していた。
割礼の通過儀礼としての役割は確実に果たされていた。不安との戦い、やがて苦痛との戦い。それを乗り越えることによって得られる、得させられる自覚。逃げられないことから逃げようとするのではなく、苦しくても受け入れる、受け入れさせられること、それは精神に対し過激なまでの刺激を与え、精神の奥ふかくに、人生の果てしなく暗い側面を教え込む。
甘えは許されない、今までは嫌なことは全て避けて通れた。危険、苦痛それらを誰かに与えることは社会にとって悪であり、その悪から誰かを守ることは正義だった。しかし、自分は、自分たちはまもなく、これ以上ないというくらいの不条理を受け入れなければ行けない。割礼。そこから逃げられないという事実が綾たち入学生女子に課せられた試練だった。まさに通過儀礼として割礼はその役目を確実に、だれひとり漏らすことなく果たしていたのだ。
<保健室 >
入学式が終り、講堂から教室へと向かう渡り廊下をすすむ綾の目に向かいの白い建物が見えた。去年の夏休み、体験入学会で案内されたことがある建物だ。教室意外の部屋、理科室、図書室、家庭科室、職員室、事務室などがある建物だ。
その建物の一階には不自然な出っぱりがあった。教室の2/3よりすこし大きいくらいの出っぱり。保健室の部分にそれはある。
今、保健室に向かって列になって歩いて行く女子生徒が見える。綾はそれを見た瞬間、はっと胸に付き刺さる刺があった。あの子たちは今から、割礼を受けるんだ…。そういう暗示が綾の頭の中を、そのとき占領した。
桜の花びらが散る、うららかな昼下がり、きっと一組のまえの方の出席番号の女子たちが割礼を受けようとして保健室に向かっている。それは、A組の女子だけではない、綾にも断頭台に向かう囚人の思いを抱かせた。
渡り廊下に敷かれたざら板と、校舎の片隅にたつ散りゆく桜。ようやく緑を取り戻し始めた芝生と、歌壇に咲くチューリップに群がる小さな蝶、そして 期待とよろこびに満ちたその風景に描かれた、初々しい女子生徒たち。
しかし、彼女たちが本当に今いる場所は、逃げ出すことの出来ない、暗い霧の中だった。唇を一文字に閉じ、頭をもたげて、まばたきもしない。そんな表情で綾は、前を進む生徒にとぼとぼとついていった。
<ホームルーム >
教室に入るとすぐホームルームが始った。担任の自己紹介、まだ20代半ばくらいの若手の女教師だった。この高校の女教師もみな割礼を受けている。生徒の模範になるため、最低でも生徒と同じくクリトリスと小陰唇をきらなければいけない。
彼女は快活な口ぶりで自己紹介をする。「桂谷美絵です。よろしくぅ」体育教師らしい彼女は、元気いっぱいという感じで自己紹介をすませると、クラス全員にも自己紹介をするよう促した。出席順に自己紹介が始まる。
いやらしい、にたにたを浮かべながら、精いっぱいかっこ付けて自己紹介する男子たち、その傍らうつむき加減、小さな声で自己紹介をする女子。今から行われる何かに対する思いが、性別の差となって現れていた。きっと男子は、かわいらしい女子生徒の、性器が切り刻まれ、苦痛の表情を浮かべながら耐えているところを想像して、興奮しているのだろう。
<篠>
綾の順番が回って来ようとしていた。綾の前の席、肩の真中くらいまである長い黒髪の女の子が自己紹介をしている。「神崎篠です。」 その声は他と少し違っていた。明るい雰囲気や、うわつきがないことはほかの女子ともおなじだったけども、何かためらいや、不安を感じない声だった。
神崎は自己紹介をつづける。「趣味はバイオリンとピアノ。家がキリスト教なのでよく教会にいきます。」お嬢様らしかった。
自己紹介の順番が回って来た綾は、しどろもどろになりながらも、名前、趣味、学校生活の目標とかを十人並に話し始めた。立ってみると、男子の目線の集中砲火を受ける。さらしものになっている。
いやらしさと、みじめさでいっぱいになる。机の上に涙が落ちた。それでも、なんとか自己紹介を終えて席に付くと、綾の前の女の子がハンカチを差し出していた。これをつかってね。そう言うように軽くうなずくと、綾にハンカチを手わたし、そっと前を向く。
眼鏡をかけていたけど、汚れをしらぬ可憐な美しさに、女の子なのに綾はどきりとした。男子もさることながら、女の子がより憧れる感じの子だ。綾は涙を拭くことや、今泣いていること、割礼のことも忘れ、目の前の少女の残像にしばらく見取れていた。
<プリント >
いつしか自己紹介は終り次の日程の説明も終りがけになっていた。担任の桂谷先生の声が教壇から聞こえる。「学校生活説明のオリエンテーションが明日おこなわれます…」驚きの、空白から戻った綾に、次の言葉が、忘れていた現実をつたえた。
「それから、割礼を受ける子いるよね。中学のときに、所定の部位を切っていない娘はうけることになってるよね。日程を説明します」目を見開く綾の耳に説明は容赦なく続く。
「A組の女子は式がおわってからすぐ、保健室に向かったんだけど、このクラスは明後日ね。土日は休みになっているから、金曜日までの5日の間に全入学生がうけます。あと、今から割礼の日にもってくるものと、説明のプリントをくばるから」そういって配られたプリントにはこう書かれていた。
1、前日の処置
(入学式当日に施術する生徒は保健室にて処置をします)
剃毛しておくこと
2、当日の日程
11:00〜 保健室に入り、健康検査
11:10〜 術前の浣腸。道尿管による排尿
11:30〜 施術開始
3、もちもの
体操服。割礼用ナプキン。割礼用パンツ。
<前日 >
綾は最近、家族や両親と話をしていない。割礼のことを聞かれるのが嫌だからだ。はずかしい。よけいみじめになる。ほっておいてほしい。明日がいよいよ割礼の日だ。綾は家に替えると部屋にこもったまま夜をまった。
学校で配られた割礼のためのセットがいま机のうえにある。男子生徒の目の前で配られた、おおきな透明の袋にはいったナプキン、パンツ、プリントには書いていないが、念のため前日からだしておいた方がいいと、大きな浣腸も付け加えられていた。
しばらくした日、行われることの重大さをまったく意識せず大声でこれでもかと明るく話しする同姓の教師、それを聞き股間をいままでの人生で一番の大きさに膨らませる色気ずいた男子、恥ずかしさと恐怖 不安 に打ちひしがれうつむく女子。
そして唯一、普段と変わらぬ平然さで冷静にうけとめる篠。そこにまともさとか、普通と言うものはなかった。全てが異様だった。あの光景を思い出していた。唯一の例外は篠だった。前を向き、普段どおりといった清楚な雰囲気で自然に話を聞いている。入学式以来、篠の雰囲気にはなにかしら独特のものがあった。
それでも篠は入学式から今日まで、綾の新しい、親友だった。彼女はおとなしく、上品で、まじめで、たぶん男子よりも女子のほうが憧れそうな美しさをたたえていて、ああいう黒髪を翠の黒髪っていうのかな、服なんかも流行のものじゃなく地味だけど上品な服がすごく似合いそうな子だ。だから、綾とはすこし違う世界の人間だった。
だが、成績が主体で地味な優等生主体のK校では、努力だけで無理に入った綾や、逆に成績は当り前によくても、育ちも振舞も服装も上品すぎる篠は浮いているそんざいだった。だから二人は友達になった。「私ね、中学校の2年の春に割礼をしているの…。」その言葉には綾にどきりとした衝撃をあたえた。
「オナニーとかもしていたんだけど熱心なクリスチャンの両親には許せないことだったし、自分にも許せないことだったから。あのころは、汚らわしい自分に凄くなやんで。それで割礼をしたの。」
回想 篠の割礼 (1)看護婦
今日は、割礼の日だ。篠にオナニーの癖がついたとき両親が受けたショックには酷いものがあった。信仰しているキリスト教ではオナニーは重罪だからだ。だが、今日で篠も救われる。悪魔の芽を摘んでしまえば篠を誘惑するものはなくなってしまうのだから。
病院の待合室。両親は不安げに娘の割礼がおわるのをまっていた。ちょうどその頃篠は丸裸になり看護婦による処置をうけている真最中だった。まず、施浣が行われる。術中に猛烈な痛みのため、失禁してしまう事が多いからだ。
白いベッドの上で体を震わせ恥ずかしさに目を閉じる篠。しかし、看護婦はそんな事にはまったく気にならないほどの事務的な動作で、シリンダーにグリセリン溶液を吸い取っている。グリセリンがシリンダーに満たされると、まず篠の肛門に潤滑剤が塗られた。
ぬめぬめとした冷たいローションの感覚に、姦淫な感情を必死でおさえていた篠も、おもわず、「ああっ」と声をあげてしまった。最近、オナニーの癖がついてしまったとは言え、同年代の少女たちから見れば遥かに性的な目覚めの遅い篠だ、無理もない…。
篠が感じてしまったと言う自分の事実に、オナニーの癖を重ね合わせますます恥ずかしくなってしまって、穴の中に入りたいと思っていたそのとき、看護婦は「さぁ大きく息を、ゆっくり、ゆっくり吐いてくださいね」といった。
何も知らない篠がふーぅ。と声をたてて息をした瞬間、冷たい嘴管が篠の肛門にゆっくりと入って来た。おもわず声をあげますます恥ずかしくなる篠。しかし看護婦は容赦しない。まもなく、生温い液体が篠の直腸にながれこんできた。直腸が内側にちじんで行くような感覚と肛門の力が抜ける感覚。それが篠をおそった。口をぱくぱくさせて堪える篠。だが、看護婦はやはり容赦しない。彼女に取っては、何千回も行う、行って来た処置の一つでしかないのだ。
必死で便意を堪える篠におかまいなしに看護婦は肛門プラグを挿入すると次の処置に入った。剃毛だ。手術までの時間を節約するため、我慢している時間にもさまざまな処置が行われる。少女にとって、恥ずかしさ窮まりない処置の数々だった。が、医者も看護婦も、まるで屠殺される牛や馬が生き物としてではなく、物として扱われ無感情にころされていくにも似て、単なる仕事の対象としてあつかわれている。
そのみじめさは、実は少女にも十分つたわっていて、今篠の心の中では、みじめさを恥ずかしさに加えられた猛烈な感情を、快感と思う心と、姦淫とおもう心が葛藤していてた。その葛藤を何と言うか篠は知らな かったが、実際にはSMで変態プレイに興じるマゾヒストと同じ快感であるに間違いない。
仰向けにされた篠に看護婦は少し足を開くように指示すると、石鹸の泡を篠の陰毛の上に塗って行く。その刷毛は今まで何人もの少女の股間に泡をぬりつけてきた。そして、剃刀で篠の下腹部は幼児のそれに変えられて行く。やがてそれが、絵画の股間、つまり股間には何も描かれていない絵画の様な股間に変えられることが何とも皮肉すぎる。下着が取られた後、最期に恥部をかくしてくれていた陰毛はいまから取り払われる。目を硬く閉じた篠の目には涙が滲んでいた。
<回想篠の割礼> (2)最期の刺激そして施術
手術台にのせられた少女は、最期の瞬間を迎えようとしている。すでに体の各部は固定された。皮のベルトで硬く固定するだけではなく、力を入れられない角度に間接は曲げられそして固定されている。分娩台の様な手術台に、手を万歳の恰好にされ、手の平を思いきり反らせ、足を大の字に開かれ、口には、さるぐつわ、陰毛はすべてなく、性器があらわになっている。
割礼の習慣が日本で馴染みのなかったころの人間にはそれは、変態マゾの変態行為にしか見えない。今までの処置で篠はもう十分に精神に打撃をうけ、さっきまでのように、快感とそれを恥ずかしむ心のかっとうもいつしか、虚しく終り、とろんとした目で放心している。
医者は看護婦に最期の恥辱の処置を行うよう看護婦に 指示した。性器の刺激と反応の検査。割礼が義務になってから、現場に義務づけられた検査だ。少女の性的発育を調査し、平均的発育の時期が早まっている場合、処置を行う時期は早められなければ行けない。そのためのデータを取るための調査。姦淫とは正反対の意味でおこなわれるその検査はしかし、少女たちにとってあまりに姦淫すぎる。
同性の看護婦の指が篠の割れ目をゆっくりと刺激し始めた。まず、小陰唇を細い指が刺激し始める。女というものがどこでかんじ、どういう刺激に弱いのか。それを知り尽くしている同性がそれを行う。
自分の恥ずかしい部分を同性に刺激される、人形のようになってしまった少女。放心していることを示す、力ないぼんやりしたその瞳にまた涙が溢れて出した。まるで、真棉でくすぐられている様なその刺激は、死への抵抗をあきらめ、真棉で首を締められているような気持にさせる。
しかし、ゆっくりと、確実に丹念に刺激される。曲線的なその動きはやがてクリトリスの刺激をはじめた。もちろん、看護婦にも既に性器はない。クリスチャンでもなんでもない看護婦には失った性器に対するあこがれが充満している。
職業的な事務的表情の裏腹、その目には篠にもわかるくらいの性的な執着が現れ始めた。看護婦として、浣腸や剃毛にいくらなれても、やはりこの検査だけは慣れるものではない貞節を重んじる少女の股間は、陰惨な看護婦の性のおもちゃと化していた。
クリトリスへの刺激は小陰唇への刺激の比にはならない。クリトリスを触られた瞬間、いままでの刺激からぐっとくるような刺激に変換される。男ではなかなか、こうも刺激にメリハリをつけられないものだが、失った性器への執着に燃える女はどんなことでもやってのける。
もう、あきらめた篠は、口ではだせない喘ぎ声を鼻で出していた。荒い、ときどき、ぶぅとか、ぶふーぅとかおかしな音を立てる。首を左右にふりこの様にふる。そして、恥部は、ぬめぬめとした液体でみたされ大洪水になってしまっている。
「もういいだろう。すこし発育が早いようだな。検査は終った。はじめるぞ。」それは、性的な快感をかなり感じていると、客観的に宣告された瞬間だった。淫乱だと・・・。
クリトリスと小陰唇への割礼と行ってもさまざまな方法がある。陰唇を専用の器具で切除する方法もあるし、メスで行う場合も有る。熟練した医師ならばメスでおこなうのが普通だ。このばあい器具で行うように一瞬ではおわらない。ゆっくりとメスが切り刻んで行く。
篠の医者はメスでやるタイプだ。露わになった股間にメスが近づいていくのが篠の目にうつった。さっきまで恥態をさらした原因は取り去られる。その思いが唯一、篠が耐えなければならない苦痛を和らげる。
ゆっくりと小陰唇にメスが入って行った。篠は左右に頭をふり顔をしかめる。歯を食い縛ろうとしても弾力のあるゴムのサルグツワのせいで出来ない。体はどこにも力がはいらずふんばれない。だから首だけが左右に、ぶんぶん、首ふり人形のように動く。ピンセットで小陰唇は捕まれメスがそれをますます切りきざむ。
今度は篠は頭を前後ろにうごかしだす。頭の後ろに付けられているクッションにそれがあたり、ぱすぱすという奇妙な音をたてる。目はかっと見開き、貞節なクリスチャンの少女の面影はもうどこにも無かった。
気がつくと篠は、白い部屋に寝かされていた。股間がズキズキと痛む。天井までの空気が霧のように霞むのに、証明の光だけがなぜか輝いている。「自分はあの手術を受けたんだ」そう彼女は思い出した。痛みを堪えながらゆっくりと体を起こすし、薄いシーツをめくりあげると下以外は全部裸で、その下には分厚いまるでオムツのようなショーツが履かされていて、中央の部分が赤く滲んでいた。そのショーツの真中から透明な、すこし肌色がかったチューブが伸びていて、その先には透明なビニールかなにかで出来た袋がつながれていて、その中には黄色みを帯びた液体が溜っていた。
ゆっくりと自分の性器が切除されたことを実感して行く篠。ファラオ式ではないから割れ目だけは残っているが、高校入学のときは統べて切除することになるだろう。今後の進路次第、自分の信仰のために修道女になる夢を実現するならば、内性器も切除しなければならないだろう。そんなことをただ、ぼーぉっと思い浮かべ、虚ろに入口のドアをながめる。そうしながらあの手術のことを思いだし始めた。
記憶の中で篠は裸になり、そして性器に不気味に輝くメスが近づいていく…。包皮の内側からメスは輪っかになるように包皮を切り取って行く。クリトリスごと切除する方法も有るが、クリトリス切除は、体の中で最も敏感で神経の密集した、最大の痛みを伴うメインディッシュなのだ。
精神が痛みに対する忍耐を使い果たしたとき尽きたとき、始めて切除がはじまる。その最大の痛みは彼女の記憶に深く刻まれることだ。なぜならば、思いでのなかで甦る永遠の貞節を手に入れたその瞬間の快感は、そのときの痛みの大きさだからだ。篠の回想は、ピンセットが僅かな、糸のような細さで体と包皮を最期につないでいた最期の皮膚が切り取られる瞬間まで到達していた。それはメスでは切り取らない。
次に切除される小陰唇がそうであるように、最期の部分の切り離しは、引きちぎりだ。医者はまるで予告するかのように、ピンセットで包皮を引っ張ったり、戻したりしはじめた。篠には今からどういう事が行われるのかが無言につたわってきた。唯一動かせる筋肉である、顔面の筋肉が、恐怖にゆがむ。それはヒクヒク動く。その反応を待っていたかのように、ピンセットはゆっくりと包皮を引っ張りはじめた。
勢い良く引っ張ったりしない。痛みが一瞬で終るからだ。ゆっくり引っ張ることによって、苦痛の時間と、痛みの大きさが最大になる。一時穏やかになり始めていた篠の鼻息が急に荒くなり、目を硬く閉じ、顎が痙攣のような動きを始めた、必死の抵抗だ。包皮といえど、神経の集中したクリトリスの周辺だ。
痛みははかりしれない。篠は目をとじる強さが増しいった。胴体は硬く固定されていたが、手足はなんとか動ける範囲であちらこちらの方向に動き始める。包皮と、ピンセットの綱引きは、どれくらいつづいたろうか?突然、表情が硬直し体の動きが一瞬だけ硬く止まり瞬間を告げた。最期の切り離された瞬間だけピンセットに捕まれた包皮は医者の体に向けて加速していった。
ズル剥けになったクリトリスの根元から、包皮切除の血がドクドク流れ出している。血はとまらない。それは、彼女の愛液と混ざりあってぬめりをまし薄い透明な赤色に変色している。次に切り取られるのは彼女の小陰唇だ。大きな苦痛を伴うクリトリスはあとに残される。いきなりメインディッシュは出てこないのだ。
それはいきなり行われなければいけない。少しだけ間を置いて、すこし休ませる。少し休ませるのは、つぎの痛みをさらに大きく感じさせるためだ。これは苦痛を与える通過儀礼なのだ。手厳しく行う。その方が彼女にとっても望むところだろう。血が最も粘りをまし、透き通った赤に変わったのは一番痛みを伴う、包皮の引きちぎりの時だったのだから。
だが、小陰唇の切除では、さらなる痛みを感じてもらう。少し篠の表情が和らいだことを確認すると医者はピンセットに手を延ばした。まず、小陰唇をピンセットで掴む。しわくちゃの小さな小陰唇をメスを通しやすくするために思いっきり引っ張ってやるのだ。手術でなくてもかなり痛いはずだが、さっきからの痛みに比べればこの苦痛は小さい。
この程度では篠の表情に大した変化はない。だが、メスの苦痛はすぐに始まる。先の細い鋭いメスは篠の小陰唇の真ん中あたりの付け根を突き刺した。
それはすぐに引き抜かれたが、突然、篠の顔に深く皺が刻まれ目が大きく見開かれる。ふんばれない体勢に拘束具で固定されている篠には痛みから逃れる場所はない。もろに痛みを全身で受なくてはならない。すぐにメスが引き抜かれたのには分けがある。
同じ様にしてメスを小陰唇の上下にミシン目のような刺していき、最後にピンセットで引きちぎるのだ。ゆっくりとメスはミシン目をつけていく。
その度に、恥じらいも、苦痛もとうにぐしゃぐしゃのカオスになってしまっている少女は目を見開き、返事をする。きちんと穴があけられていることを、医者につげているようだ。やがて全てのミシン目が完成した時、呼吸の激しくなった少女と、ひきちぎりにむけて大きく深呼吸する医者がそこにいた。
しっかりととうにぐしゃぐしゃのカオスになってしまっている少女は目を見開き、返事をする。きちんと穴があけられていることを、医者につげているようだ。ゆっくりと医者は深呼吸をする。その間、鼻息あらく、息の激しくなった篠はうつろな目で天井をみる。愛液に混じった血が細長い線となって透明な液体に筋をつけているかと思えば、下の方ではものすごく透明で透き通った赤になっていた。
もうどうにでもして下さい。そんなこえが聞こえてきそうだ。医者の深呼吸が終わる時、それが引きちぎりの瞬間だ。まず左を引きちぎりしばらく間をおいてじらせてから、右を引きちぎる。クリトリスの前の前菜としてはこれが最高だろう。
最大の苦痛であるクリトリス切除に対する恐怖を植え付け、絶望させる。それが前菜の目的なのだ。そして最大の苦痛は彼女に、女として最大の苦痛に耐える喜びを感じさせ、そして一生消えることのない、血しぶきのとまらぬトラウマを残す。
それは、一生涯最大で最良の思い出となる。そう感慨ぶかく感じた医者はついに意を決し、メインディッシュへの最後の準備を開始した。残忍に歯をむき出し、残虐な笑みをうかべピンセットを思いきり引き抜く。ぶつぶつ。という感触が医者に伝わった。
引きちぎられる痛みの連射が篠を襲う。痛みの度に付け根の皮膚は引っ張られ、一つずつ切り取られる度に痛みが襲う。それが痛みの連射だ。まぶたが小刻みに振動し、体がけいれんを繰り返す。次は右だ。ふぅふぅと大きく息をするしの。短い深呼吸の後、間を入れず右側の上部からピンセットで引きちぎる。ぶつぶつぶつ。そういう音が激しくして、手に振動が伝わる。篠には痛みと、引っぱりの感覚が交互に連射される。愛液は止めどなく流れ血は今までに泣なく透明度をましていた。
その時、股間は破裂した臓器になっていた。赤く色づいた、てかてかとけばけばしく輝く体液。鮮やかな血は、若く健康な少女の血だ。それは、体液とまじり赤い紅玉のように透き通り美しい。むき出した肉と、ひきさかれた皮膚。女の股間がいかに臓物を思わせるとしても、ここまで腑と同じにみえると、言い様の無い性欲を見るものにあたえる。いよいよ、クライマックスにこの儀式も到達した。
小さく、キノコのような、男性器の名残であるクリトリス。彼女が完全な女に、汚れから解放されるために、それは取り除かれねばならない。悪魔の芽だ。その芽を何年も、あろう事か自らの性器で養ってきたことの罪を今最大の痛みでつぐなわなければいけない。その痛みはしかし、彼女の罪からの解放のよろこびとして、最大の快感として実感されることだろう。その証拠に、目を見開き、鼻血をだらだらたらし、顔は苦痛と興奮で真っ赤になっているが、少女からは言い様の無い清浄な喜びが感じられる。
まず、特殊な器具で、それはクリトリスを挟み掴むためのピンセットなのだが、でクリトリスを掴む。両側から半円形のくぼみのあるはさみのような器具が、クリトリスの根元のくぼみにピッタリとはまる。さっき、包皮を切除したときの傷口がその器具にあたり、痛みを少女につたえた。だが、今までの切除や、これらから行われるそれにくらべればそんなことは大した問題でもない。痛みはもう彼女の一部になっているのだ。体中から冷や汗とも、興奮からの汗とも、分からぬあせが少女の体をべっとりとぬらしている。
その裸のべちょべちょの、口には大きな猿ぐつわ、鼻血、体は万歳のような、大の字のような不自然な拘束。それは、もう当たり前のことで、篠はそれを神聖で熱い信仰の究極だとすでに理解している。医者は思いっきりクリトリスを強く挟み込み、それはびく、びく、ふろ、ふにょという、連続的な、かろうじてできる彼女のからだの振動として返ってきた。
クリトリスを刺激される快感と、挟まれる痛み。グリグリとクリトリスを振り回してやる。既に手術の開始からかなりの時間が経過している。その反応として尿道に軽く挿入されたカテーテルから透明な尿が勢い良く流れ出た。漏らしたのだ。快感と、苦痛と、極限の喜びのために。びゅくっという音をたてて。だが、それは恥じるべきことではない、純潔な乙女に、生まれ変わる喜びの表現ではないか。
拘束され動くことのできない少女の意思表示として、このお漏らしは素晴らしいことなのだ。次に思いっきり引っ張りあげる。それに同調して残りの尿が勢い良くカテーテルを通過していく、引っぱりに同調して、カテーテルの先の尿バックにジョボジョボという音が響く。そしてあの、びく、びく、くてくて、したあの動きが少女におこっていた。ぶぅーという羽音のようなおとが空しく猿ぐつわのおくから聞こえる。その瞬間が近付いていることを、いやに盛り上げている。動きと音だ。
いよいよ切るときが来た。メスでクリトリスの根元に切り込みを入れていく、ぶぅいくっ、ぶぅいぁいくぅ、とからだが、わずかに動く、少女のからだはまるで人形を揺さぶっている様に、自分の意志というものが感じられない。唯一表情だけが、恍惚とした快感を伝える。それ以外は、べとべと汗でぬれた、肉人形だ。白目をむきかける目、いま、全部出したはず肛門から、肛門の粘液の臭いにまじり、最後の残りかすが少したれながされて臭いにおいを放っていた。術後の消毒もひつようだ。
だが、迅速な対応の為にこの聖なる儀式を短縮することは愚かだ。消毒などいつでもできるし、感染などいずれなおる。障害で一度のこの手術の激痛と快感をできるだけ長く感じさせることは医者の義務なのだ。ちぎれんばかりクリトリスを引っ張り続ける。そしてメスでを根元に指さしていく。クリトリスの根元に丸く切り込みが入れ終わると、クリトリスに伴って、その下部、体にうまっている部分が二またにわかれて引っぱり出されてきた。
根元からというよりも、体のなかのクリトリスの根もすべて取り除く。体の中に埋まっている部分でも神経の固まりだ。快感を得るこことができる。すべて排除せねばならない。引っ張り出されていくにつれ、苦痛にも混じりながらであるけれど、処女の目に安らぎと、幸せの、おだやかな光が現れはじめた。ついに、自分が清浄な処女に生まれかわる儀式が完成に近づいている。そのことが彼女に、達成感と、達成するこの安息を実感させはじめているのだろう。
メスはついに最後の切除をはじめた。クリトリスの根元にできた丸い穴の奥にメスを突っ込み、そのときまわりの肉をきりさき鋭い痛みがはしる、そして、奥をグリグリまさぐった後、クリトリスの真の根元をさぐる。クリトリスをひっぱる手にはさらに力をこめるが、根元の2またに別れたその悪の紐はちぎれない。どれほど卑猥な力によってつよく体に結び付けられているのか?力を緩め、その反動で思いっきり引っ張る。
ぐり、ぐり、ぎ、ぐいぐいと。そして、少女の体内をまさぐるメスはついに根元をみつけた。そのときさっと、クリトリスを摘むあの、ピンセットをゆるめ、クリトリスの先端、太くなっている部分をはさむ。そして力をおもいっきりいれて、クリトリスを潰す。からだにまだかろうじてつながっている神経は、からだの中で一番敏感な神経が、そして体のなかで最も密接に大量の神経が集まっている。それがかろうじてつながっているその神経の糸から、集中した痛みとしてからだを走り脳に到達した。
ぷりぷりしてそれはつぶれにくいが、だが専用の器具だ。最大のちからをいれ医者が握ると、ぷつと大きな手応えで潰れていった。拘束具のちからをふりきってからだが大きく動いた。メスの方は手もとが狂い、クリトリスの穴を大きく切り開く。二つの根はその時切り離され、ついに儀式は完成した。
篠は、もうすでにこの世にある感覚の最大を感じていた儀式がおわりゆっくりと、気を失っていく。それが彼女の記憶だった。ぼーっと病室の壁を眺めながら、彼女はあの儀式を懐古しおえ、いま初めて儀式が終わったことをはっきりと認識した。
篠の話は綾に衝撃を与えた。自分と同年代、少し違う雰囲気はあるといっても、修道女がどうとか、自分が清らかになっていくということとか、最大の苦しみと同時に感じる最大の喜びとか、全然違う世界を感じた。けれどもそれは、自分が受ける割礼とはなにか次元の違う話なのだ。自分と置き換えられない。篠は友達だ。陰険を隠れて見せ始め、欲の皮が突っ張りはじめた多くの思春期の少女とは違う。
裏切りも、私欲もない。ただ、透明な風が彼女と共にあるだけだ。だが、綾はごく普通の少女なのだ。違う世界の神々しさの中で割礼に望んできた、そして望んでいく篠は綾の友達だけど、綾は自分に置き換えることはできない。それでも、篠が綾に言ってくれた言葉、在り来たりの一言は綾にほかの誰も言ってはくれない、ただ一言の励ましだった。「がんばろうね、一生懸命」彼女にしか言えない言葉だ。
「割礼の前日」
彩は毎日、この机に向かっている。両親とも口を聞いていないし、家族と夕食を食べることも無い。深夜、一人で一階におりてもう冷めきっているそれを食べる。味はほとんどしない。二階の部屋に、俯きながらもどると、あすの用意を確かめはじめた。体操服と、赤いエンジ色のブルマ。これは手術を円滑に行うために、直で履かなければいけない。剃毛のチェックや、術前浣腸、陰部の検査などもおこなうのだ。
脱いだり履いたりしていては当日、すみやかな行動ができない。通過儀礼として、恥ずかしさにたえさせる意味もある。割礼用パンツはあくまでも手術がおわった後はくものだ。この年代の女の子には恥ずかしすぎる、おおきなへその下くらいまであるパンツ。それだけならばまだいいが、分厚いそれはオムツを思わせる。それに、さらに分厚いナプキンをはさみ、ひどい出血をうけとめる。
そして、ナプキンとパンツには尿道、ーーーー全て切るばあいは新しい尿道ーーーーに当たる部分に小さな穴があいている。尿道カテーテルを通す穴だ。しばらくはこの穴からのぞくカテーテルを通して尿をだす。その先には尿バックが着けられ、太ももにバンドで固定される。ナプキンはファラオ式を受ける場合と、クリトリス、陰唇の割礼の場合とは種類が違う。前者の場合は平べったいが、後者の場合は割れ目にフィットする様に真ん中に大きなひだがある。
包帯の意味の方が大きいナプキンだが、これから行われることが、手術なのだということを実感させられる。大きい方も、つまりパンツの後ろにはだが、男子の下着の前のような構造がある。尿道からパンツをとおしてカテーテルがのびているのだから、パンツを脱ぐことはできない。だから後ろもパンツを脱がにおこなう。下着の後ろを両手で開いて行う排泄は限りなくみじめだ。最後に、浣腸を綾は見つめた。
透明なイチジクの要名容器にそれは入っている。薬局で売っているようなそれではなく、拳ほどある大きなイチジクから、長いくだが伸びている。こんなことまでしなきゃいけないの…。そんな思いがこみあげてくる。だが、さすがの綾も少し自虐的な気分になっていた。
もう、どうにでもなれ。そういう気持ちだったのかもしれない。おもむろに、服をテキパキと脱ぎ出すと、美しいレースのついた白い下着まで脱ぎ捨ててしまった。最後の日。その日のために買っておいた新品の高級な下着だ。切除される前の日、自分の外性器が生まれたままの、ありのままの姿で股間に存在している最後の日、その日のために買った下着を、乱暴なそぶりで脱ぎ捨てた。
下着を、なにか憎たらしいもののように床にたたき付けると、うけなければ鳴らないものならうけてやるとばかりの自虐的なきもちから、ベッドにこしかけ、足を大きく開き、カミソリで、陰毛をそりはじめた。陰毛はそれが、当たり前の様にそられ、シーツに、あるいは床に落ちていく。そこに生えていたのがあたり前であるかのように人は錯覚する。まるで、それが当たり前であり、それが剃られるなどと言うことがないよう、絶対的ななにかが見えない力で運命をコントロールしているかのように思っている。
それがスルスルと落ちる事に、明日、当たり前の様に自分の股間に存在したクリトリスや、ラビアが、切り落とされる事が重なり、ますます明日への不安が高まった。しかし、その不安は、自虐的な強い行動力で、陰毛を乱暴にそっている綾には、快感となってじわじわと陰部を湿らせはじめていた。肛門が、きゅっと締め付けられるのを感じ、体が赤く火照り出す。
顔はきれいなピンク色を帯びはじめ、頬はより鮮やかだ。陰部はやはり、透明でつるつるとした粘液でびしょびしょになっている。カミソリがなめらかに滑る。と、同時に、陰毛は見る見るそり落とされ、幼女の股間へと変貌していく。
人間はあがなえない運命を受け入れようとする時、しばしばこういう風になる。運命に目がけて、全力で突入していく様な行動を取る。自分の股間を、幼児の股間へと、逆戻りさせた、無理やりなくらい、体だけではなく、自分の気持ちに対してもそうさせた綾にもそんな行動原理があてはまっている。
つるつるになった股間をみて、綾は、ざまあみろとばかりに、まるで憎ったらしい先輩とか、同級生とか、それ以上にムカつくだれかを、こてんぱんにした時に感じる、いきり立った気持ちで一杯だった。それは、憎しみと、快感のまざったエクスタシーであり、オルガスムだ。
明日、そこは幼児のそれのような、つるつるの奇麗な股間ではなくそれ以上に、つるつるの、のっぺりした単なる割れ目に変更される。きりきざまれて。はぁはぁと、誰かを、力いっぱい、全力ででボコボコにしたような、息をたてながら、カミソリを右手に、目を見開 いた、そして口を四角くあけて、自分の股間をみつめている。
次はいよいよ、浣腸だ。ふろ場から持ってきた、ホーローの白い、まるい、深い洗面器。それに、たまりに溜まった汚物をぶちまける。自分の体を、憎いだれかの体の様に、いや綾に取って憎い誰かになっている自分の体を、剃毛し、辱め、そしてこれから、汚物をぶちまけて更に辱める。そして、それに、一生分の激しい性感を感じる。
明日で、性器の性感を全て失う少女は、一生分を今日味わう。肛門は本来だすところだ。体の中で一番、きたならしくて、実際に汚い場所。そんな所に触れると言う事自体、特殊な趣味を持っているわけでもないとしごろの少女には考えられないことだが、これからそれを行う。全裸の少女は、おもむろに、透明なナイロンに包まれた、容器をやぶり出すと、ベットに倒れ込み、明日そうするであろう体勢になった。
ひざを曲げ、足の付け根から大きく開く。今、綾の、性器はベットの向こう側へ向かって前回に開いている。丸見えだ。左手で容器をもつと、右手では、手袋さえせず、肛門の位置をさぐる。ピンク色の、汚れ一つめだたない、美しい、可愛いその菊門はしかし、うんこの匂いたっぷりの肛門だ。
そして、生まれてはじめて綾は自分の肛門に手を触れた。それは柔らかく、湿っていた。震える指をゆっくりとはなし、怖いものみたさに似たあの感覚で、鼻に近づける。禁忌を破ったあともどりの出来なさと、そかいかんで指は震えている。鼻に、うんこの匂いが、ほのかにただよう。
ああ、自分はこんなことまでやってしまった。そう感じて、あすからはもう濡れる事の無い股間を、大洪水のように湿らせる。シーツにはもう既に愛液の透明な湖の様な、みずたまりができていた。しばらく、綾はゆびにこびりついた、ほのかな匂いを震える指でかぎつづけたあと、おもむろに指を肛門につきたててはじめた。
大洪水の愛液が肛門の谷間までしたたっている。滝のように。最初は指で、しわしわのピンクの菊の鼻をおさえ、おさえ、揉みほぐす。愛液は肛門にぬりこめられていき、そして、ある瞬間、肛門に指をつきさした、そして愛液とともに指が肛門に突き刺さる。
つぽっ。という感覚とともに、もうやわらかくなっている、穴に指は、ずぼりと入りこむ。そしてまた、あの、こんなことをしてしまったという、自責の念にかられ、はからずながら、そのショックをたのしむ。指を出したり入れたりしながら、愛液を肛門の中にも外にも、ぬりこめる。
変態行為をしたいとか、そういう計画があるわけではなく、本能の命ずるままにそう行動する。明日への不安と、それを、ひっしで払拭しようとおもいきり受け止める心、その葛藤が、こういう行動にかりたてる。いよいよ、綾は肛門の指をぬくと、中指と人さし指で、尻の谷間をすこしひらけてみて、そして肛門をやはり、中指と人さし指で思いきりひらけた。
左手にもった容器からのびる、ながい嘴管を右手の指で摘む。そして肛門に少しずつ挿入していく、冷たい嘴管の感覚が肛門に伝わり、快感は体をとおって脳にどどく。そして、ある段階をすぎるとずぼりと、思いきり差し込む。あ゛…あ゛…、ともう声もでないくらいだったが、死人のかすれたうめき声のような声をあげる。それが、奥迄入った時、綾は左手におもいきり力を入れ、いきなりイチジクの実を潰した。冷たい、薬液、グリセリンが、思いきりひねった蛇口のように、腸になだれこむのが分かる。
腸の壁から何かが、むずむずとしてくるのがわかる。肛門からくる便意ではなく、腸のかべからやってくる便意。はじめてのその感覚に、かすれた、こえにならない声をはりあげ、息の音しかでないが、快感をくちにする。それが終わると、いきなり肛門の筋肉が、つるような痛みに襲われた。その痛みを思いきりこらえ、腸の中からおしよせる猛烈な便意にも耐える。
肛門に思う様に力がはいらない。シーツの上を右に、左に、もう虫の息をしている体でのたうつ。嘴管をつきさしたまま、右手と左手の指で、直接肛門をおさえる。痛みが肛門をおそうが、顔をしかめそれに耐える。
だんだんと、快感になっていくその苦しみと、はげしい便意に耐えながら、乳首や、うなじ、脇の下、あらゆる性感帯がよろこびの悲鳴をあげた。押しては、引いていく、その感覚にどれほど耐えただろうか?その感覚を何度味わったろうか?
綾はだんだんと、締まりがなくなり、指で思いきり押さえても液が、直腸からながれ出してくるのを感じていた。もうたえられないくらいの圧力が、腸内から肛門にかかり、いままで味わった事の無い便意と快感 が、臨海に達し、もうもれる寸前だと言う事が、はじめて浣腸する綾にもよく分かった。ベッドから、上半身をとびあがらせると、ホーローの深い洗面器を股間に素早くもってきて、そして素早くその上に中腰になる。
顔をかたまらせている綾は、自分の意志とはもう正反対に肛門が、激しい音とともに、たれ流すのを聞いた。凄まじい音と、匂いがあたりに充満し、綾の鼻をおそう。ホーローの洗面器に、びちびちと、茶色い、ゲル状の汚物がふりそそぐ音がみみに響く。綾は絶頂にたっし、自責と、はずかしさと、きたならしさの激しいオルガスムのなかで、濁った「あ゛ー」という大きな喘ぎごえをあげ、失神しそうになる精神の中、意識をもうろうとさせ失禁しつづけた。
綾が朝、目覚めた時、ホーローの洗面器は傾きたおれていて彩自身もその横に倒れていた。ベッドにあを向けに倒れ込むように、意識が遠のいたのが昨夜の最後の記憶だった。自分が、いままでの、ノーマルな正常な少女だった事など、昨日の一件が完全にふきとばしてしまっていた。
こぼれた、汚物と汚物にまみれた腹部、股間をみて、彼女は嫌悪感を抱いた。昨夜、快感として受け入れたあの自責の念とは違う、明らかな自分に対する失望と、落胆がその感情を構成する成分だった。だから、床にこぼれ落ちている汚物は、彼女に涙を流させた。
とうとう、こんな事までしてしまった。なかなか、一階に降りて来ない娘を心配して、母親が見にきた時、綾は裸で号泣していた。昨日の淫乱な行為への憎悪と、今日降り掛かる、痛みと喪失、汚物にまみれ涙している娘に、母親は抱きしめることしか出来なかった。いじらしくも娘は、剃毛も自分ですませ、今日の準備を机の上にしている。
床には、汚物とともに、空になった浣腸の容器。言葉にして、自分に話してくれなくても、娘の態度をみていれば、今日の日をどんな気持ちで、待っていたのかが分かる。だから、昨日、自分で、行うにたえない準備をしていた娘が、このうえなくいじらしい。暖かいタオルをもってくるからね。そういうと、彼女は、お湯を絞ったタオルで綾のからだを優しくふいていった。
そして、白い清潔な下着を、かつて生まれたばかりの頃、そうしたように、小さな子供の時綾にそうしたように、やさしく着せていった。最後に真新しい制服のワイシャツと、ブレザーを着せると、「さぁ、はりきっていってきなさい。」と、肩をたたいてやった。慰めの言葉は、この期におよんで役に立たない。ただ、きまりきった、近い未来に向かっていく娘を、あかるく送りだすことしか出来ない。それがせめてものことだった。
教室では男子生徒が追い出され、女子生徒だけが、体操着に着替えはじめていた。桜の花びらが、風に吹かれ猛烈にちっているが、それはカーテンで閉められた教室からは見る事ができない。いずれ、保健室とその奥にある手術室に向かう時、最後の花びらを目にすることができるだろう。教室で、ショーツを履かず、じかにブルマを履くことを指示されている少女たちは、自分の割れ目も、もうこれで見納めなのだと思いつつ、散る桜の花びらと、メスで散らされていく自らの、ラビアを重ねあわせていたに違いない。教室で、スポーツバックのなかから、体操着を取り出す。
机のうえにそれを並べて、ブレザーをいすに掛け、ワイシャツのボタンを外しはじめる。前の席の篠はもうそれがすんでいる。手を、腹の当たりに当てて、大きな眼鏡で黒板の方を見ている。こういう事にはなれていて、しかも受け入れる気持ちも持っている彼女らしかった。綾はワイシャツのボタンを外しながらそんな事をかんがえていた。
Tシャツを脱ぎ、上半身はスポーツブラだけになる。激しい痛みと格闘しなければならないのだから、あげてよせるブラなんかは着けられない。スカートのチャックを外そうとしたとき、いままで悩み、昨日、激しく受け入れ、今日の朝、なにかから醒めた様に現実が押し寄せた、そのことが、頭の中をさいしょから過った。とうとう、その時が来た事を、あっけなく、しかし、そしてはっきりと実感できた。
ショーツを外す時、もう股間は、あの自虐的なマゾヒスティックな快感にぬれてはいなかった。すこし微熱があるかの様な、体の感覚と、ふっきれたような身軽さ。そんな、気持ちの中ゆっくりとショーツをおろしていく。
直履きにブルマを履き、ごわごわするふなれな感覚と、性器に触れた時こそばがゆいその感覚も、もうあと1時間もしないうちに永久になくなる。最初で最後の感触だ。体操着に袖を通すと、綾はもう保健室にいく心の準備ができて いた。
「さぁいこうか…」篠がそんな綾に気付いたのか、気付かなかったのか声を掛けてきた。
女性教師が、一体どうしてこんなに明るく生きられるんだというくらいの元気ではつらつと歩いている。その後ろを無表情に固まった表情で、ブルマに体操服の女子高生たちがつづき、保健室に向かっている。足の付け根から太ももがあらわになるブルマは、性的に無防備で、ブルマの肌にべったりくっつくフィット感はこれから切り取られる恥部の感覚をデフォルメして綾に感じさせていた。
綾は列の3人目を歩いている。3人目というのは、今日3回目に割礼を受ける事を暗示している。今日、初めて施術される女子高生たちは暗澹たる気持ちで一杯だ。もっとも、2回目だとしても、前回の苦痛の記憶がさらなる不安を抱かせるだけだろう。篠のような例外があるとしても。そして、列は泣いても黙っても、保健室へと近付いていった。
保健室の前に付くと、先生が「はいりまーす」と、大きな元気な声で挨拶する。綾たちは恥ずかしさと、どうしようもなさで、顔が赤くなったり青くなったりしていた。そして列は「じゃ、はいって」という先生の何事も無い様に快活な声で保健室へ、躊躇いがちな歩調で入っていく。
消毒の匂いが充満していた。窓からは午後の明るい日差しがブラインド越しに入ってきている。保健婦の目の前には数本、人数分用意された浣腸器が、日差しに照らされて、不敵な面持ちで使われる瞬間をまっていた。その横には、大きなビーカーがいくつか。グリセリンが入っているのだろう。何よりも、目を疑いたくなる事実は、まるい、おまるが床にならべられていた事だ。
さらに、剃毛の為のカミソリがいくつか用意されている。昨日の夜、きちんと剃ってこなかった生徒のためのものだろう。綾は、医療行為だとか、儀式という名目の元、恥ずかしさにたえられない行為が、平然と清浄な行為としておこなわれるのだと、今感じていた。
「はい、一番前の人から、術前の浣腸をしてもらいます。終わったら我慢して。2分くらいしたらオマルにだして」先生は簡単にいう。しかし、友達がみている前で、お尻の穴に大きな浣腸器をつきたてられ、本来だすはずの穴から、恥ずかしい薬を大量に注入される。そして、もっとも不潔で汚い汚物を、大きな音とともにださなければならない。
一番前の女子に、「はやすくする。はずかしくない。」と先生が催促した。みんなするからとか、わいせつな目的ではないとか、そんな事は関係ない。女の子なら当然はずかしい行為だ。だが、もう抵抗してもむだだと分かっているから、その子はブルマを脱いで保健婦にお尻を先出した。
もう、まもなく、隣の部屋で女性器も校医に差出し、切除されることだろう。篠の順番がまわり、彼女はためらいも無くつつましやかに、すっとお尻をさしだしていた。彼女にとっては、わいせつな目的ではなければ即恥ずかしさとは無縁なのだ。
彼女の割れ目だけの股間と、ピンクの菊の花のようなアヌスが綾の目に入ってきた。浣腸器は菊の花の中に音もたてずに入り込むと、一気に生暖かいグリセリンを注入していった。篠が顔をしかめ、便意が始まった事を周囲に告げる。それは同時に、彩に対して、いまから同じ事が自分にもおこること、その恥ずかしさを実感させた。
いよいよ彩の順番が回ってきた。その下には何も履いていないブルマをおろすと、白い尻があらわになった。これだけで、綾には恥ずかしい思いだ。同性と言えど、いままで人に直接見せた事なんか無い。いまから行われる切除に比べれば、月とスッポンくらいの苦痛でも、工場でコンベアの上を流れ組み立てられる物のように扱われるみじめさは例えようがない。
自分が恥ずかしいとか、あるいは心の痛みがあるとかそんなことは全く無視されている。すこし、マゾヒストな感情を、抱き始めていた綾は、悲しさの中に、なぜだか体を熱くするなにかが含まれていることを感じ始めていた。腰をおろし、四つん這いになると、浣腸器が差し込まれた。
昨日やったような浣腸ではない。ゆうに200mlは入ろうかと言うおおきな浣腸器だ。嘴管が肛門に触れた時、目をかたくつむり、すこし苦痛の声をだす。しかし、そんな事はおかまいなしにグリセリンは入り込んできて、腸を内側から内側に締め付ける様な、独特の苦痛を綾に与え始めていた。
ブルマをあげさせられると、オマルの上で、ブルマ越しに肛門の上を押さえなければ行けない。ブルマは当然、肛門に直接接触する。篠、綾、その他の女子は、白いおおきな、洗面器を深くした様な、まるいオマルの上で、指で肛門をおさえたまま、たえさせられた。
時間を計っていたのか、先生が「一番さいしょの○○さんだして」という。我慢が出来なくなっていた女の子は、ブルマを一気におろして、便器の中に汚物をぶちまける。その瞬間ものすごい音がして、部屋一面に異臭が満ちた。そのときまた「二番目の篠さん。だして。」そう告げられる。篠は、いつもながら自然な感じでブルマをおろすと、目をつぶりながらではあったが、びしょびしょと音をたてながら便をおまるめがけて排せつした。
目の前だから、茶色い汚物がビチビチとおちていくのが綾の目の前にみえた。次に、いよいよ綾の名前が呼ばれたとき、綾は目を見開いて、指をはなすことも出来ずに、止まってしまった。「まだまだ、検査とかあるんから。時間かけない」先生の言葉でよけいに恥ずかしい気持ちになる。
綾はゆっくりと、震えながらすこし立ち上がって、ブルマをおろすと、肛門の力をゆるめた。一気に下痢状の便がおまるに落ちる。それは浣腸などほとんどしたことのない綾にとめる事などできない濁流だ。ただでさえ、肛門は弛緩し絞める力を失っている。綾の、顔をまっかにし、目をかたく閉じた表情など関係なく、また押し殺したこえなど無視して便はかってに流れていく。
浣腸が一通り終わると、保健婦による検査がおこなわれた。女性器周辺の検査だ。おもに、剃毛がきちんとすんでいるかを調べる。
一番前の女子は、剃毛が不十分で剃り直しのため、順番を後ろへまわされた。つるつるにそってあるのも恥ずかしいが、不十分だとか、うしろへまわすだとか宣言される事は、死刑の宣告にも似て深刻な気持ちを抱かせる。顔を両手でおおい、先生の指示するちいさなベッドへ連れていかれ、剃毛のやり直しが始まった。篠は合格だった。
彼女は大陰唇の内側をそぎ落とし、癒着させて割れ目を閉じる儀式を受けるが、その他にも問題は無く、施術が決定された。次に綾は、恥ずかしい股間を保健婦の前で開かさせられた。クリトリス、小陰唇が露になる。
保健婦は手術が特殊になる様な、外性器ではないかを入念に確かめる。ピンセットや、ゴム手袋の指でまるで汚いものでも触るかの様な道具と手袋で綾の股間をいじりまわした。その度に、透明な愛液があふれだし、いやらしい自分が保健婦に見られまくっているという嫌悪感が綾を襲った。綾も合格だった。
保健室の奥に、ちょうどそのドアはある。この学校に保健婦だけではなく、校医がいるのはその部屋のためであるところが大きい。昔は、校医などというのは、お嬢様校だとか、坊ちゃん校にいるもので、確かにレベルの高い高校だが、進学校とは少し違った高校だ。
こんな風に進学校に校医が居座る様になったのも、割礼や、性器加工が一般的になってきたためでもある。特にクラブをやっている様な生徒は、肉体的な変化をおこさせるために、去勢したり避妊したりする場合もある。
もちろんこれらは、特殊な例であり、一般的には、水 泳部などが衛生的な理由のために、陰部封鎖をしたりするのが一般的な上限ではあった。ただ、この高校でも、完全な切除が行われていないということではない。将来有望な一握りの生徒などには、本人と保護者の説得の後、切除がおこなわれる。
綾は、篠越しにそのドアを見ていた。白くペンキで塗られた金属製のドアで防音のためだろうか?分厚い気がする。そういえば、この保健室自体、よくみれば、ドアも分厚かったし、窓は2重になっている。
冷たい金属のドアの向こうではあの儀式の準備が進められていることだろう。術前の排泄、剃毛のチェックがすんでいる綾たちにのこされているのは切除だけだ。後ろでは、一番目に割礼を受けるはずだった女子が、うつむき、泣きながら剃毛されている。
ブルマを片側の膝下に引っかけ、胯を開かされて入念に剃られている。割れ目を指で開かれ、カミソリがその内側に生えている毛をそっている。そこは、恥辱とマゾヒズムの愛液で潤滑されているけれども、ゾリゾリというカミソリの音が聞こえてきそうだ。
あの明るい女教師の声がした。「はい、準備ができたみたいなんで、篠さんから入って。」こんな時にどうやったらあんなに明るく出来るんだろう。そんな風に綾はおもった。篠は、そんなこと全然きにもとめていない雰囲気でドアをあけて入っていく。
重い鉄のドアは、低い音をたてて開いた。篠がお願いします。といって入っていく。その声は殊の外、冷静だった。その瞬間、綾はごくりと、生唾を飲み込む。篠が入った事それは、自分の順番が回ってくる事を、暗示しているからだ。篠の場合、膣の閉鎖。つまり、大陰唇の内側をメスで削いで縫い合わせるから時間がかかるかもしれない。友達にたいし、そんな事を思って綾は安心しようとした。
だが、陰核と、小陰唇の切除をすませている綾のことだ。案外、早く終わるかもしれない。そう思うと心臓がドキドキしてくる。心の中で、そんなやり取りをはじめた頃、ドアの向こうから、押し殺した喘ぎ声が聞こえてきた。
学校での割礼は、かつて篠が病院で受けた様な手の込んだ割礼ではない。猿ぐつわも簡単なものなのだ。肉を切り取られる悲鳴が、手術室から聞こえてくる。今になって分かったが、手術室は防音ではない。
保健室が防音なのだ。割礼の意味を考えた時、不安や痛みに耐えるための訓練という意味を言う人がいるけど、まさに不安の為に手術室の悲鳴が保健室に聞こえる様になっているらしい。
今まさに、手術室では篠の割礼が始まっていた。穴の開いたボールタイプの猿ぐつわを噛まされ。上半身は気をつけの姿勢で、きつく固定されていた。下半身は大股に開き足をあげた状態で固定されている。ブルマと体操服は手術室の入り口の籠のなかに脱ぎ捨てられている。
篠の体からは、脂汗が大量にしみ出していた。神経が集中しているとは言え、薄い小陰唇や、陰核という突起を切除するのとは違う痛みが肉を切り裂くこの手術にはある。メスは深く篠の体に突き刺され、上下運動を繰り返し、大陰唇の内側を削いでいっていた。
メスが引かれる度に肉は削がれ、篠の体は硬直し、うめき声が上がる。また、体の自由が奪われ、痛みで昇天する様な前の手術とは違い、この事務的な切除は別の苦しさがあった。苦痛に耐えようと無意識が、体をこわばらせ、力を入れる度、肉は堅くなり切れにくくなる。そこへメスが無理矢理刃を突き立てる。より大きな苦痛になる。
また、踏ん張っていると、力を入れ過ぎていた筋肉はすぐつってた。しかし、固定されてる体ではどうすることも出来ない。歯を食いしばり、ぐっぐっぐぅと奇妙な喘ぎ声で苦痛に耐える。性器からは、血が濁流になって流れ出そうとしているが、血を吸い取る手術器具が、吹き出した血を全部吸い取ってしまうから、余計に痛々しい肉が露になる。
メスは片側の肉を削ぎ落とした。篠の声は、はぁー、はぁーという声に変わった。校医は切除した部位をたしかめる。まっすぐに切れているか、切断面は癒着するのに適した断面になているか。一度削ぎ落とした肉は二度とくっ付かないが、もし失敗していればもう少し削ぎ落とす事はできる。
塞がった時、奇麗な白い皮膚のラインが傷跡として残らなければならない。確認すると、割れ目の下の部分が少し削ぎ足りない。ピンセットでその部分の肉を摘む。普段つねられても痛いものだけど、露になった肉を摘まれ、引っ張られるのだ。ひぐぅ、篠は声を上げる。メスがもう一度入り、声はぐぐぅぅ、と変わった。苦痛からくる快感で愛液がもれ出している。
もう片側を切除し縫い合わせればそれすらももうにじみ出す事はないだろう。そんな事実が外性器を完全切除するというその場を残酷にしていた。補正の為の切除が終わるともう片側の肉を切除しはじめる。手術用の器具で左側の大陰唇を摘んで引っ張ると、
メスは上の方、大陰唇のヘリから深く切り込んでいく。
外性器の表面は全部切り落とさなければ完全に癒着しない。綾は手術室から聞こえる篠の小さな唸り声を聞きながらその扉の前で俯いていた。その恐怖の声は綾に次は自分の番だと暗黙の声でいう。戦場で仲間が次々と死んで次は自分の番じゃないのかと、恐れる兵隊がそんな気持ちなのかもしれないけど、彼等の場合死の危険とはいえ、必ず死ぬとは限らない。
近頃の戦争では、発展している国はほとんど犠牲も無いままハイテク兵器を使って平然と勝ち、負ける側がぼこぼこにされる。しかし、綾は必ず切られるのだ。手術室にはきっと、ハイテクな手術の器具とかがあるんじゃないかと、思えてきた。自分が、ハイテクを使う大国の軍人に虐殺される、小国の人間にだぶった。消毒液と、おまるから臭ってくる篠や、綾、他の女子の汚物の匂い
。
暖かく、肛門の粘液の匂いが微かにするなか、腐敗した滓が大腸菌におかされて放つ匂いが充満するなか、剃り直しの女の子がすすり泣く声が聞こえる。それは一人の声ではない。剃り直しではない女の子の中にも泣いている子がいた。
自分の体の一部がなくなるというのはどういう感じなのだろう。昨日まで、オナニーをしていた。自分の部屋、秘密の部屋で、それを行っていた。誰にも知られずに。知られたくないからだ。だが、みんな誰にも知られたくない事をしていた。昨日まで存在していた感覚が、一生無くなる。と、いう現実に、おそれながらも実感が湧いてこない。それが夜の闇の前で目の前がみえていない事とよく似ていて、不安をかき立てた。
手術室では、篠が最後の切除に入っていた。左側の大陰唇を削ぎ落としている。体中汗だらけで、鼻から、口から荒い息をしていたが、意識はまだ微かにあった。彼女はまた途切れようとする意識の中で例の信仰に付いて喜びをい抱いていた。切られる。塞がれる。二度と入れる事さえないだろう。
その確実さが、自分では決して意志の強い方だと思っていない篠に、確実な貞節を約束させるようで、満足だった。もうすこし我慢すれば全てがおわる。そしたら、自分は、自分の道から外れた事に手を出そうとしてもだせなくなる。
メスが這った後から血がにじみ出て、右大陰唇、そして今切っている左の大陰唇。その辺りの血が流れ落ちて、ベッドの上に赤い水たまりができている。次に手術を受ける子、それは綾だ。が、ベッドにねるとき、自分の血のシミを見る事だろう。それは少し恥ずかしい気持ちだったが、同時に自分が耐えそれを終えた事を証明するシミで綾を勇気づけるんじゃないかと、変な事をおもったりもしていた。
大陰唇の削がれた肉片が切断を終えた。ピンセットがそれを銀色の皿の上に載せる。皿の上には二枚のかつては大陰唇だったそれが仲良くのせられていた。尿道に、カテーテルが刺さっている。それを取り囲む様にして左右の表面からすこし肉をそがれた大陰唇がよせられ、縫合が始まった。
ちくりちくりと、針が麻酔されていない肉にささる。春のやわらかい暖かみのある真綿の様な午後の日差しが保健室のまどから、入り込んできている。綾は篠の手術がとうとう最後の局面に来ている事をいまだ気付かずにいた。さっき聞こえたうめき声は小さくなっていたけど、緊張のせいか聞こえない、もしかすると緊張でそういう判断力も働きにくくなっているのかもしれない。
保健室は静かになっていた。剃毛のやりなおしをした少女も今は列の後ろにきている。すすり泣きが少し聞こえるけど、小さな声だ。絶望感や不安は消えぬまでも、さすがに泣き止んできたらしい。午後の日差しで黄色く染めあげられた白い空間。消毒の匂いと、急病人の為のベッド、白衣。ありふれた保健室の空間が、かえって取り返しのつかない手術のいっぽてまえである無気味な何かを際立たせている。
「次の人はいってください。」扉が少しだけ開き声がした。綾は一瞬、ドキリ、と、した。少しだけの、時間の停止。くると分かっていたけれど、その瞬間がきたとき、現実性がかえって失われた。もう戻れない。切ってしまえば。痛いとか、苦しいとか、恥ずかしいとかそんな一瞬の事ではない、切ったものはもどらないということが一番恐ろしいのだ、自分の体であり自分に権利が有ると思いたいそれを切ると強要される逃げられなさ、切なさ。綾はそのとき自分の思いの根本がはっきりと分かった。
その下には何も着けていない体操着と、ブルマの姿で綾はゆっくり手術室へと向かっていった。扉を開ける時心臓がどきりとして、体が震えた。股間は、堪え難い思いからマゾヒスティックに感じてぬれていた。「よろしくおねがいします」手術室に入るやいなや、挨拶はしなければいけない。校医は綾に、ブルマと体操着をすぐに脱いで、もってきた割礼用のパンツ等とともに床のバスケットに入れておく様にと指示した。
篠が股間を両手で押さえながらもう一つのドアからとぼとぼと退室を初めていた。白衣の先輩が篠に付き添っている。彼女は青ざめて生気がない。篠が心配でもそれに見入っていることは許されなかった。速くするように指示され、服を脱ぐ。それは、自ら絶対拒否したい手術の準備をする行為だ。まな板の上に自らのるための準備をする鯉みたいだ。ブルマの両端に手を掛け俯きながら恥ずかしそうにゆっくりぬいでいく。
後ろめたい事でもあるかの様な雰囲気で。体操着の下の方が少しながいのか、ブルマのなかに普通入れる部分。そこが股間をすこし隠している。ブルマがさがるほど綾は俯いていく。自分の性器を見られたくないという、気持ちからだ。とうとうブルマがくるぶしまで来た時、彼女は俯いてしまった。
「はやくしなさい。まってるんだよ。みんな」同情も無く、規則や全体を考える様にと言う言葉が浴びせられる。本人の感情無視で、命令される事は、割礼の義務そのものとも似ていた。しゃがんだまま、ピンクの縁取りの袖と、首周りの白い体操着をぬいで、バスケットの仲に入れる綾はレイプを強要される女のような印象だ。胸を左手で隠そうとし、右手でツルツルになった股間の割れ目を覆う。
その状態で、手術台に進むよう指示されてみた手術台の端は篠の血で赤くそまっていた。ちょうどさっき迄、篠の性器はその上辺りに乗った体の一部だった。それが切除されたのだと血痕がつよく話しかける。手術台にぎこちなく乗ると、もう両手をどうすることもできなかった。拘束具に固定され、特に足は大股開きで上にあげて固定される。思わず目をつむってしまいたくなる。
いままで誰にもみせたことの無かった股間を大きく見えるようにひらかされているのだ。手術台に乗せられた綾の目に、頭上の手術用の照明が激しく光線を突き刺してきた。その照明は綾の股間に向けられていて、それは目に突き刺さる以上に、股間に激しい光線を突き付けていた。
大股にひらかれ、固定された足。その間に大きく開かれた陰裂、それの中央を沢山の電球のついたその照明は照らし出している。ただでさえ、大きく開かれ、校医となのつく男にまじまじと見入られているのに、真昼の太陽よりも激しい光にてらされては溜まったものではなかった。
目をそらし辺りを見回すと、白いタイルと、色々な薬品の入った、棚。少し足下の方に、手術用の鋭い刃、メス、ハサミ、ピンセット。あれで、いまから切り刻まれる。鋭い光は綾の切除への恐怖を確かなものにさせた。 そんな綾に目もくれず校医は機械的な日常性をもった繰り返しの行為をはじめた。
綾の割れ目の中が、綾がオナニーの時のように、脱脂綿で刺激される。アルコールのすーぅっと冷たい感覚がクリトリスを刺激し、綾は一瞬痛みを覚えた。アルコールはクリトリスの皮からなかの陰核の本体に迄しみこみ、すこしの快感と、さす様な刺激を、陰核にあたえ、切除の痛みをのぞけばそれがクリトリスへの最後の感覚になった。
何度も、何度も消毒は繰り返され綾はその度にみをのけぞるような感覚に襲われた。いやがおうにも、無意識に股間の方を見つめてしまう。手術台は、完全に横になるのではなく、リクライニングされているような角度だったから、股間がよく見える。足を開き、手を大の字に広げた様な体勢。いやらしい女が男の肉棒をもとめているようなその姿は、綾にこの上ない卑猥な屈辱をあたえた。
まるで変態女がSMプレイをしているみたいだ。これが、貞節と純潔を守るための崇高な儀式だと分かっていても、この儀式とは対局。すなわち、淫乱、姦淫な女のすがたになってしまったと綾に実感させる。綾は、篠や、あるいはそれとは逆の淫乱な女でもない。
普通の高校に入学したばかりの少女だ。だから、この体勢や、この儀式があまりにも不釣り合いで、異常で、変態じみて映る。男子がみれば、局部を最大に肥大させ、しげきを与えずとも性射がおきそうなくらいだ。校医は相変わらず機械的な無機質さで儀式と名のつく無麻酔手術をはじめた。割礼が始まったのだ。
校医の手のピンセットが綾の小陰唇を摘んだ。右手にはメスが握られている。強く摘まれ、おもいきり引っ張られた小陰唇はそれだけでも痛みを綾につたえ、猿ぐつわ越しにううぅといううめき声をたてさせる。裸んぼの少女はつむりたくなる目を開けて、自分の性器の最後を見つめていた。メスが陰唇にミシン目を入れていく。
篠のときそうであった様に。だが、篠の様に神々しい快感はなく、はずかしさのあまり、虐められて快感を覚えるマゾの女の快感が綾をおそった。多くの少女がそうである様に、この激しい儀式で女は対外、生涯で最大のマゾヒストな感覚を覚える。
もっとも、快感を与える器官をすべて切除するのだから一生、大きな快感等、体で覚える事は出来なくなるが。そう考えれば、性器と別れを告げる少女への最期の快感として、この切除の痛みは最高の贈り物だとも言えなくない。もちろん、綾にはそんな事をおもうことは出来なかったが、それでも今後の人生で愛欲をもとめるとき、この快感を思い出し、再び感じてみたいと思うだろう、痛みを。
綾の割れ目からは、愛液が流れ出していた。その愛液のぬめぬめとした、透明の光沢に沈んでいる小陰唇にメスはゆっくりと突き立てられミシン目の数を増やしていた。小陰唇のミシン目が完成すると両側から溢れ出た血が、綾の割れ目につたいおちて真っ赤な筋をつくった。両側の恥丘はにじんだ血が、校医の作業のせいで付着して血まみれになっていた。次の作業が始まった。
メスは綾の陰核の上部、の陰核の包皮を切除しはじめた。陰核の包皮を切除し、両側の唇を完全に独立させる。そのあと、片側づつ、切り離していくという方法をとる。メスが突き刺さると激しい痛みが起った。
綾は、猿ぐつわをされた口から、メスが動く度にもーぅといううなり声をあげた。精密な作業だから、陰核をピンセットで摘まれながらメスで包皮を切り離す。そのピンセットだけでもかなりの痛みを感じるが、メスできられる痛みはそんなどころではない。
もーぅ、もーぅという声が断続的に小刻みに綾の口から漏れ出した。もーぉぅ、もー、もぉぉおぉお。激しく痛みを、叫び声で訴えたいと、綾の喉は無意識にがなりたてようとするが空しい唸り声にしかならず、痛みを叫びで紛らわせる事等できず逆に痛みが増す。
綾のからだは吹き出した汗でいっぱいで、拘束されているからだはそれでもあちこちに力をいれて、いきんだり、あるいは力つき力を抜いた瞬間激しい痛みに堪えられず、やはりも、も、もーぅといって体を硬直させる。目は見開かれたままで宙をみたり、時々痛みでもがきうつむいて自分の股間を覗き込んだりした。
そこには血まみれの、失われていく性器があった。陰核の頭が血の中で露出しかけている。いよいよ陰核がその全てをさらし出した時、やはり陰部は流れ出した愛液と血で、最後の快感と、それに伴う痛みを訴えていた。性器が感覚を永久に失う瞬間の最後の快感。それは、両足をひらけ股間をさらけ出した、羞恥心と共に、苦痛と快感の縞模様を描いていた。
綾は高校1年生の普通の少女なのに、その顔は羞恥心と快感が混じった為に淫乱な表情をうかべ、しかし目と声は苦痛を訴えると言う、まるでどうにかした変態女のようだ。
愛する先輩との初めてのセックスならば、羞恥心などでなく綾の心は愛に満ち、こんな表情はださない。綾は普通の少女なのだから。だが普通の少女が、この状況で、この表情で、痴態をさらし永遠の喪失を受け入れる。
そんな事実が、手術室に異常な風景を作り出していた。ところで、陰核を普通切除する時、その包皮をクランプで引っぱり上げてつけねに切り込みをいれ、陰核の根を引っ張り出してその二またに別れたそれぞれの根元を切除する。
けれど、その包皮はもうない。綾の場合は包皮ではなく陰核そのものをクランプで引っ張り上げることになる。痛みは相当のものだろう。陰核は神経の固だから、きつく摘まれ、引っぱり上げられるとすれば、痛みは激しい。もっとも、陰唇を切除されているわけだから、そちらの切除の方が痛かったかもしれない。
だが、綾が感じるのは抓られて引っぱり上げられるだけでなくその上、神経そのものを切られる痛みなのだ。それは想像を絶する、しかし、その瞬間がいよいよ綾の元にやってこようとしていた。ピンセットはクランプに持ち替えられた。
ちょうど少女の陰核の平均的なサイズを考えてつくられた専用のクランプで、プラスチック製で使い捨てだった。それがこの手術が義務で、全国で無数の少女たちが大量に切除させていると言う事実を物語っていた。沢山切除するから、いちいち手入れのできない道具。沢山切除するから沢山必要で大量生産される道具。
そんな道具で手術されていく沢山の少女。その中に綾がいる。クランプは直接、綾の陰核をつまんで持ち上げた。その根元にはメスが突き立てられ、環状に切り込みが入れられる。根元から更に血が噴き出した。陰核の周囲が環になって切り込まれると、ずるっという感じに陰核が引っ張り上げられ、陰核の根が飛び出て出てきた。キノコの様に陰核がみえる。陰核の亀頭が傘でその下の部分がキノコの茎だ。さらに引っ張り上げられるとそれは二またに分かれていた。
綾の股間はもう完全に弛緩してしまっていた。完全に排泄されていなかった小水が漏れ出し小陰唇の傷跡に流れ込み、ビクッと体が動きそうになる。ただ、彼女のからだは固定されていてそれさえもままならず、ぐもっという声が猿ぐつわの奥から聞こえ、目が見開かれたくらいだ。
それ以上に、後ろの方も緩んでしまった綾の肛門からは、残った浣腸の液が漏れ出し、臭い排泄物の匂いをただよわせ始めていて彼女の羞恥心を激しく揺さぶった。完全に排泄が済んでいない状態で行われるという辺りが、教育とか学校に特有の強引さだった。恥ずかしい事では有りませんと、生脚が露出するブルマを履かせたり、極端な場合、指定の下着を着用しているかどうかを女教師が調べると言う事があったけれど、この切除にいたっても、その強引さが有る。
切られる側は完全に規則同利に動く兵隊の様なもので、そうであるが故に、漏らしたり、どんなに肉体的、精神的苦痛を与えられても、恥ずかしくなく、苦しくもない、そんな感情は偽りなのだと、決めつけられる。現実はどうであれ、教育が作り出す真実とはそういうものだった。綾は弛緩して、漏らし、痛み、また漏らして、臭いを放ち、そしてまだきられ続けると言う、そして脚を売女のように開き、売女が挿入を促すかの様に、切られる事を促し、とにかく異常な事を行っていた。
クランプで引っ張り出された、陰脚の根元に手術用の先の細いハサミがあてがわれた。クリトリスがくっ付いていた穴に入り込んでいったハサミが、片側の陰脚をパチンと切る。それ自体が神経の固まりで出来ている陰脚だ。綾は今までに感じたどんな痛みよりも、強い痛みが、陰核のあたりから全身に走っていくのを感じた。
さすがに、体全体に、恐ろしいくらいの力が掛かり、痙攣したから拘束具で固定されているはずの手や脚が、一瞬びくりと動いた。また、口からはさっき迄のうなり声と違って、濁音のまじった、いや濁音の悲鳴が、その喉の奥からわき上がり、また口の周りはよだれで満たされた。更に、鼻からは、血管が切れて大量の鼻血が流れ出し、拷問はそのクライマックスに達した。綾は、自分の陰核が喪失していく事を知らされた。
自慰の道具として快感を与えてきたそれ、あるいは愛する先輩とのセックスで優しく刺激してほしかった性器はもう二度と綾に感覚を与える事はない。切除の激痛を最後に綾に別れを告げる、綾の体の一部。綾の体は、規則によって、切り刻まれ、傷つけられ喪失するのだ。再度、綾は教育というものの強引で冷酷な性質を感じ何故かそれに、性的な快感を覚えていた。
二つ目の陰脚が切られようとした時、綾は遂に泣き出していた。もう一生、性器が自分には無いんだと思うと急に切なくなってきたから。そこには、もう一度陰核が生えてくる事も無いし、切ってしまったら取り返しはつかない。そんな切除を自分が選択してきた事に後悔するとともに、マゾヒスティックな自虐的快感を泣く事で感じたりもしていた。ハサミが二つ目の陰脚をパチンと切り離した。もう一度、体がよじられた。股間からは止めどなく血が溢れていた。割礼が終わった。
エピローグ
綾は割礼が終わると、即座に拘束具を解かれ、手術台から降りるように指示されたが、腰には力が入らず、全身、筋肉がつったり、あるいは弛緩してしまっていたりで、結局手術台から無惨に転げ落ちてしまった。
痛み止めも何もないまま、股間からはただ、痛みと血がとめどなく溢れ続けていた。手術台の、綾の股間が有った辺りは血と、愛液と、尿とで汚れていた。肛門のあった真下には透明な液体が筋を作っていて排泄物の臭いを醸していた。
校医はそれを布切れで簡単に拭き取っただけで、様々な汚物の付着したその部分は依然として悪臭を放っていた。これ迄も、何人もの少女の、血やら尿やら、肛門からの漏れ出しがそこを汚してきた。
そんな所に綾は自分の股間をのせていたのだし、汚したての台の上に次のクラスメートが横になる。自分の臭いが嗅がれるという事とそんな風に汚してしまった事を実感し、全身汗まみれで、血だらけの少女は強いショックを受けていた。
それでも、自力で立ち上がり、自分の股間を消毒し、割礼用のナプキンと下着を付ける事を要求された綾は震える全身で何とか立ち上がり、渡された消毒液いっぱいのガーゼで股間を拭った。傷口にアルコールが染み渡ってさす様な痛みが走った。
猿ぐつわを外されている彼女は、こんどこそ大きな声で奇声を発し苦痛を訴えた。隣の保健室には綾の大声が聞こえ次を待つ少女に不安と恐怖を与えた。綾はさらに消毒を続けるように指示され、最後の力を振り絞って股間をガーゼで拭った。
更に、漏らしてしまった、肛門まで拭き取る様に指示され、手袋も何も無い手をつかってガーゼで肛門を拭いた。割礼用のナプキンをあてがう頃にはもう力がつきてきていて何度も転げた。依然として股間からは血が滲みだしていた。
何とかナプキンをあてがい、割礼用のパンツで押さえた頃にはもう自力で立てなくなっていた。出口用のドアから入ってきた先輩になんとか肩をかりてドアから出ると、ほとんど動かない脚を、ほとんど引きずっている状態で前後させて歩き、宿舎になっている寮につれていかれた。
翌日、目が覚めると横には篠がいた。二人とも股間から排尿ようのチューブが出ていて、尿バックには尿が沢山たまっていた。
篠は平気だったが、綾は自分がもうみじめで仕方が無かった。目に涙を浮かべている綾に、篠が何かをつぶやいた。朝の柔らかい光の中で、春のうららかさのなかで綾は自分が割礼を終えた事を実感していた。
完
- 2009/02/18(水) |
- 綾の割礼 |
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